20世紀の巨匠指揮者
ブルーノ・ワルター(Bruno Walter)の全ステレオ録音を、ワルター初の本格的ハイブリッドディスクで作曲家別・体系的にリイッシューするシリーズ“ブルーノ・ワルター全ステレオ録音SA-CDハイブリッド・エディション”が始動。その聴きどころをまとめた『
ベスト・オブ・ブルーノ・ワルター』(SACD Hybrid SICC-10285 1,500円 + 税)が10月16日(水)に発売されます。
“ブルーノ・ワルター全ステレオ録音SA-CDハイブリッド・エディション”は、日本のソニー・ミュージックとソニー・クラシカルとの“ブルーノ・ワルター・リイッシュー”共同プロジェクトとして企画されたもので、日本では全ステレオ録音がハイブリッドディスクの6つのボックス・セットとして発売され、ワールドワイドではワルターのモノラルも含むコロンビアへの全録音が77枚組のメガ・ボックス・セットで発売される予定。ワルターが晩年である1957年から61年にかけて残したステレオ録音は、その膨大なディスコグラフィの中でも最重要の演奏であり、長い音楽活動のさまざまな経験と深い洞察とが結実した、録音の“世界遺産”とも言える名盤ぞろいです。録音のために特別に組織された
コロンビア交響楽団との緻密なリハーサルとセッションを積み重ねて生み出された演奏は、音響効果の優れたアメリカン・リージョン・ホールで、コロンビアの誇る当時最新鋭の機材と技術で完璧に収録されました。
今回のステレオ録音の復刻では、米ペンシルヴァニア州の山中にある広大なテープ・アーカイヴで厳重な温度・湿度管理のもと保管されているオリジナル・アナログ・3トラック・マスターの現物をすべてニューヨークに取り寄せ、極めてデリケートなアナログ・テープを丁寧に修復したうえで、最適の条件で慎重にプレイバックして音採りし、ステレオへのリミックスが新たに行なわれました。今回は1998年以来21年ぶりの新規リミックス&リマスターとなるものです。