いまだにその正体や素性が不明ながらも、2006年のデビュー・アルバム『
Burial』と、「今世紀の最重要エレクトロニック・ミュージック作品」と賞賛された2007年の2ndアルバム『
Untrue』の2作で、音楽ファンから絶大な支持を得ている
ブリアル(Burial)が、『Untrue』から15年ぶりとなる長編作品『Antidawn』を2022年1月28日(金)に発表します。デジタルは1月6日(木)に配信開始。
ブリアルは『Untrue』以降、おもに12インチ作品を発表。自身のオリジナル作品に加え、
トム・ヨーク、
フォー・テットとのスプリット作品や
マッシヴ・アタックとのコラボレーションでも話題を集めてきました。
所属レーベルの「Hyperdub」はこの新しい長編作品のリリース・アナウンスにあわせ、以下のテキストを公開しています。
[Hyperdubによるテキスト]『Antidawn』はブリアルの音楽を気化させる。
この作品は、混乱したつぎはぎのようなソングライティングと、不気味なオープンワールドゲームの環境音との間に存在する領域を追求する。
そこにある中間地帯では、歌詞が歌よりも優先され、孤独なフレーズが霞を彩り、荒々しく断片的な構造が時間の歩みをスローダウンさせる。
『Antidawn』は、冬の都市のストーリーのようで、何かが聴くものを夜の世界へと誘う。その結果、心地良さと不穏さが同居し、冷気の中に静かで不気味な光を生み出す。ひとたび「悪い領域」に達すれば、呼吸すら奪われてしまう。そして、時が止まる。