現代のアメリカを代表するジャズ・ヴォーカリストの
カサンドラ・ウィルソン(Cassandra Wilson)が、約3年ぶりのスタジオ・アルバム
『カミング・フォース・バイ・デイ』(SICP-30710 2,500円 + 税)を3月18日(水)に発表します。このアルバムは、今年生誕百周年を迎える
ビリー・ホリデイ(1915-1959)へのトリビュート作で、プロデューサーのニック・ローネイをはじめ、
T・ボーン・バーネットや
ヴァン・ダイク・パークス(編曲)、ニック・ジナー(
ヤー・ヤー・ヤーズ)といったジャンルを超えた個性派ミュージシャンがクレジットに名を連ねています。
カサンドラ・ウィルソンがビリー・ホリデイを初めて聴いたのは10代。その声を耳にした瞬間に心奪われ、今日までインスピレーションを受け続けているのだという。彼女は、自身の代表作でグラミー賞を受賞したアルバム
『ニュー・ムーン・ドーター』でもビリー・ホリデイの「奇妙な果実」を収録していましたが、本作にはビリー・ホリデイが主に30年代から40年代にかけて取り上げたレパートリー12曲とオリジナル1曲(「ラスト・ソング〜フォー・レスター」)を収録。“単なるカヴァー・アルバムではなくビリー・ホリデイの芸術のエッセンスを抽出し21世紀の今に生きる自分たちなりの解釈を表現することを目指した”という意欲作です。アルバム・タイトルの『カミング・フォース・バイ・デイ』は古代エジプトの“死者の書”のことで、ジャケット写真にも古代エジプトの象形文字があしらわれている。
カサンドラ・ウィルソンは、3月17日(火)から19日(木)まで東京・南青山 BLUE NOTE TOKYOでのライヴを予定しています。それにあわせ、本国アメリカではビリー・ホリデイの誕生日4月7日に発売されるアルバムを、日本では3週間先行発売。また、ボーナス・トラックが1曲追加収録されます。