現在は
ユスフの名で活動しているシンガー・ソングライターの
キャット・スティーヴンス(Cat Stevens)が1970年にリリースした2作の50周年記念盤、『
白いバラ〈50周年記念エディション〉』(CD UICY-15948〜9 3,600円 + 税)と『
父と子〈50周年記念エディション〉』(CD UICY-15950〜1 3,600円 + 税)を12月4日(金)に発表します。どちらのアルバムにも、
ヤードバーズのオリジナル・メンバーでプロデューサーとして活躍する
ポール・サミュエル=スミスが英ロンドンのアビイ・ロード・スタジオでリマスタリング。今回のリリースにあわせて追加されたCDのDisc 2には、デモやライヴなどのレア・テイクを収録しています。
『白いバラ』は、デラム・レコードから発表した2枚のポップ・アルバムの後、3年のブランクを経て1970年4月に英アイランド / 米A&Mから発表。叙情派シンガー・ソングライターとして新たなスタートを切った滋味深いアコースティック作品です。オープニングを飾るタイトル曲には
ピーター・ガブリエルがゲスト参加。収録曲の「トラブル」は、
ジョン・フルシアンテ、
クリス・コーネル、
エリオット・スミスら多くのアーティストがカヴァーしています。
『白いバラ』の7ヵ月後、1970年11月にリリースされた『父と子』には、彼の代表曲「ワイルド・ワールド」「父と子」を収録。全米アルバム・チャートでトップ10に入るなど、世界的ブレイクのきっかけとなりました。また今年9月には、このアルバムを現代的解釈であらためて録音した『父と子2』発表。“多くの曲がオリジナル・ヴァージョンよりも瑞々しく豊かだ”(「Rolling Stone」)、“ユスフは50年前に探していたものを遂に見つけた”(「NME」)など、メディアに高く評価されました。