CHAI 2020/01/23掲載(Last Update:20/02/01 19:36)
2019年2月に開催された〈ベルリン国際映画祭〉にて史上初の2冠となる、パノラマ部門の最高賞(観客賞)と国際アートシアター連盟(CICAE)賞を獲得したHIKARI監督の初長編監督作品「37セカンズ」の挿入歌である、女性4人組ユニット・
CHAIが手がけた楽曲「N.E.O.」の劇中アニメーションとのコラボPVが公開されています。
「37セカンズ」は、生まれた時に37秒間呼吸が止まっていたことが原因で手足が自由に動かない身体になった主人公・貴田ユマ(佳山 明)が、みずからのハンディキャップと23歳の女性として望んでいいことだってあるはずだという思いの狭間で揺れるなか、自己表現を模索しようともがいて様々な人たちと出会い、思いもよらない展開でドラマティックにひとりの女性として成長する姿を描いた物語。〈ベルリン国際映画祭〉のほか、〈トロント国際映画祭〉を始めとする世界各地の映画祭から招かれ、〈第18回ローマ・インディペンデント・フィルム・フェスティバル〉ではグランプリ、〈第39回ハワイ国際映画祭〉のオフィシャル・コンペティション部門では新人監督賞、および〈第42回ミルバレー映画祭〉ワードシネマ部門マインド・ザ・ギャップにて観客賞を受賞するなど、“日本映画を新しいステージへと昇華させた作品”と、すでに世界中の映画ファンから熱気をもって迎えられている作品です。
劇中に流れるポップな楽曲は、世界最大規模で開催されるアメリカの音楽祭〈SXSW〉に2年連続出演、経済誌「Forbes Japan」で“世界を変える30歳未満30人の日本人”に選出されるなど、音楽シーン以外でも大きな注目を集める女性4人組ユニット・CHAIの「N.E.O.」。今回公開されたコラボPVは、劇中で主人公のユマがゴーストライターとして描く漫画をモーショングラフィックとして生まれ変わらせるために、漫画家・甘党一斗とSachikoの2人が特別に書き下ろした作品です。
コラボPVについて、コマ割りなどの絵コンテを担当したSachikoは、「障害というものを暗く重たく表現するのではなく映画の中で見せてくれるユマのポテンシャルと、マンガだからこそできる非日常を最大限に生かしてマンガの中で自由自在に生きるもう1人のユマを描きたい」「ユマはたまたま外側が障害というだけであり内にはこんなに可愛い願望や力強い意識を秘めているんだよ!というメッセージを動画に詰め込んでいます」とコメント。イラストを手掛けた甘党一斗は、「ユマの願望、ユマが見ている世界を2次元の世界観でどう比喩表現するかを重点的に考え、この動画を見て、映画を見て、そしてまた動画を見てこの展開は映画のこの部分を表現しているのかもしれない......と、ぜひ皆さんに考察を楽しんでいただきたいです」と想いを語り、CHAIの音楽に載せていく作業については「リズムに合わせてストーリーが進むことは面白いが、リズムが早いのでページ数が増えて大変ではありましたが、とても楽しかった」とコメントしています。
また、ポップで力強いメロディと歌詞が今回のアニメーションの世界観とぴったりマッチしたモーショングラフィックは藤林久哉の編集によるもの。「漫画の世界観と、この楽曲のキャッチーさは相性が良く、この疾走感が画として単調にならないよう、あえてリズムを外した展開を盛り込み、良い違和感として気持ちよく感じるかが、重要な部分でした」とコメントしています。
©37 Seconds filmpartners