テナー・サックスの巨匠
チャールス・ロイド(Charles Lloyd)が、ザ・マーヴェルスのメンバーである、
ビル・フリゼール(g)、グレッグ・レイズ(g)、
ルーベン・ロジャース(b)、
エリック・ハーランド(ds)とともに制作したニュー・アルバム『
トーン・ポエム』を3月12日(金)に発表します。みずから書き下ろした新曲と、
オーネット・コールマン、
セロニアス・モンク、
レナード・コーエン、ガボール・サボ、
ボラ・デ・ニエベらのカヴァーを収録。オーネット・コールマンのカヴァー「ランブリン」が先行配信されています。
このアルバムは、ブルーノートの80周年を記念して2019年にスタートしたプロジェクト「トーン・ポエット」シリーズの延長線上に位置付けられ、サウンドのスーパーヴァイザーとして、シリーズの総指揮を務めているジョー・ハーリーがクレジットされています。「トーン・ポエット」とは、オリジナル・テープを使用してアナログ・レコード盤用にマスタリングされたものをリリースするデラックス・ヴァイナル・プロジェクトで、当初は1年間で終了する予定でしたが、続々と追加タイトルがリリースされ、今ではブルーノートの一大人気プロジェクトとなっています。ロイドとハーリーは旧知の仲であり、ハーリーを「トーン・ポエット(=トーンの詩人)」と名付けた張本人であるロイドの最新作は、カタログのリイシュー・シリーズとして開始されたプロジェクトからリリースされる初の新作です。
新作について、ロイドは「今、私の楽器から鳴る音や声は若い頃にはなかったものです。これらのアンサンブルは、何か新しいものを表現しようとしていて、何かより高い目標を示してくれていると思っています。様々な問題が取り巻くこの世界の中で、声を上げずに傷ついている人がたくさんいます。そういう人々に音楽を届けたいです。地球に無毒で無害でありながら何かに酔いしれることは、曲にして、音にするのに値する素晴らしいことです」とコメントしています。