モダン・ジャズのパイオニアとして知られる
チャーリー・パーカー(Charlie Parker)が、1941年から1951年までに録音したものの、これまでほとんど聴かれたことがない、もしくは存在すら知られていなかっためずらしい録音を収録するアルバム『バード・イン・カンザスシティ』が、11月6日(水)に発売されます。
ジェイ・マクシャン・バンドのソリストとして才能を開花させたパーカーの進化の過程をとらえたこのアルバムから、先行シングル「チェロキー(フィル・バクスター・ヴァージョン)」が公開されています。
この先行シングル「チェロキー(フィル・バクスター・ヴァージョン)」について、アルバムのプロデュースを手がけ、ライナーノーツを執筆しているチャック・へディックスは「レイ・ノーブル作の〈チェロキー〉はバードのお気に入りの曲の一つだった。ライヴに遅れて現れると、彼はいつもエントランスから〈チェロキー〉を演奏しながら華々しく登場したものだ。明るいテンポで演奏され、チャーリーはメロディアスなソロでこの曲の難しいコード・チェンジを巧みに操り、羽ばたくのだ」と語っています。
アルバムにはジェイ・マクシャン・バンド時代の未発表曲に加え、チャーリー・パーカーの友人であるフィル・バクスターの自宅、また、
ヴィック・ダモーンのスタジオで地元ミュージシャンと録音された2つのプライベート・レコーディングが収録されています。これらの録音の中心にはパーカーの故郷カンザスシティがあります。彼は1941年にカンザスシティを離れて以来、二度とそこに住むことはありませんでしたが、深く重要な場所であり続けました。パーカーは、人種差別の歴史とそこに住む家族や友人たちとの強い絆に起因した複雑な感情を故郷に抱く一方、旅の合間には頻繁に帰郷して、これらのレコーディングが行なわれました。
courtesy of the Driggs Collection, Jazz at Lincoln Center