ザ・ローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツ（Charlie Watts）が、デンマークの名門ビッグバンド“ザ・ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンド”と共演したジャズ・アルバム『チャーリー・ワッツ・ミーツ・ザ・ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンド〜ライヴ・アット・ザ・ダニッシュ・ラジオ・コンサート・ホール, コペンハーゲン 2010』（UCCI-1039 2,600円 + 税）を4月21日（金）にリリース。

　昨年12月に11年ぶりのスタジオ・アルバム『ブルー＆ロンサム』をリリースしたローリング・ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツ。ストーンズ以外での作品としては、2012年のジ・ABC & D・オブ・ブギウギ名義で発売した『ライヴ・イン・パリ』以来、5年ぶりの作品。もともとジャズ・ドラマーだったワッツは、ストーンズの活動とは別に、1986年よりソロ・ワークとして自らのジャズ・バンドを率いて活動を展開。デンマークは、ストーンズが軌道に乗る前のワッツが1960年代初期に数ヵ月住み、ジャズやブルース・クラブでドラムを叩きながら下積みをしていた思い出の国。

　共演を果たしたザ・ダニッシュ・ラジオ・ビッグ・バンドはそのデンマークで50年以上の歴史をもつ名門ビッグバンドで、もともとはデンマークのラジオ局の企画として1961年に結成。演奏レベルの高さが評判となり、60年代からスタン・ケントンや、サド・ジョーンズをはじめとする有数の人気アレンジャーを迎え、ベン・ウェブスターやアート・ファーマー、またジョージィ・フェイムといった人気ヴォーカリストも過去にゲスト参加しています。

　今作は、2010年10月にコペンハーゲンにオープンしたばかりのナショナル・コンサート・ホールにて行なった公演を、後にデンマークの国営放送で放送されたライヴ作品。スペシャル・ゲストとして参加したベーシスト、デイヴィッド・グリーンは、ロンドン北のウェンブリーで隣どうしに住んでいた幼なじみであり、その二人のリズム隊を中心に、バンド全体のグルーヴが伝わるパワフルな演奏が聴ける作品になっています。ストーンズの人気曲（「黒くぬれ！」「（サティス）ファクション」「無情の世界」）も演奏。