毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートをライヴで収めたアルバム『
ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート2017』(SICC-30450 2,600円 + 税)が7月26日(水)にリリースされます。2017年の指揮者を務めたのは、2014年以来の登場となる
クリストフ・エッシェンバッハ(Christoph Eschenbach)。
〈ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート〉は、〈ニューイヤー・コンサート〉と並ぶ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名物行事。2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着しており、ユネスコの世界遺産に指定されているシェーンブルン宮殿を舞台にオープンエアで行われます。コンサートは無料で10万人の音楽ファンに開放され、その模様は世界の60ヶ国以上に生中継、および録画放送されています。
今年は“妖精物語と神話”をテーマに、
ドヴォルザークや
チャイコフスキー、
フンパーディンク、
ストラヴィンスキーらの華麗なオーケストラ曲を演奏。なかでも、ウィーン・フィルが初めて映画『
ハリー・ポッターと賢者の石』から「ヘドウィグのテーマ」を取り上げたことも話題となっています。また、フンパーディンクの『ヘンゼルとグレーテル』は、これまでセッション録音はされてきたものの、演奏会で取り上げられるのは今回が初めてとなりました。
加えて、ドヴォルザーク晩年のオペラ2曲と
ラフマニノフの歌曲では、アメリカのディーヴァ、
ルネ・フレミング(Renée Fleming)が出演。〈サマーナイト・コンサート〉史上、ソプラノ歌手が登場したのは今回が初めてです。