4人が軽快なスウィングを奏でると、coppéがシェイカーを鳴らしながら登場。倉庫の中で仲間が集まり音楽を楽しんでいたら、自然発生的にライヴが始まったような魅力的な雰囲気の中、1曲目「Lullaby Of Birdland」が披露されました。ジェイコブ・コーラーやマーク・トゥリアンらの軽い自己紹介的なソロも交えたオープナーに場内はあたたかく華やかな雰囲気となり、続く「How Insensitive」ではボッサ・ジャズ屈指のメロディをcoppéが艶やかに歌唱。ジェイコブのロマンティックなピアノソロとともに、場内は一気にステージに引き込まれていきました。
4曲を終えた後、今回発売される『Tweaked』にちなみリミックス・ヴァージョンの部となり、新作『Tweaked』から作品ではAtomTMリミックスによる「Fever」が披露されました。複雑なコード進行とビートでアブストラクトなサウンドスケープが広がる中、聴きなじみのあるメロディを聴くのは新感覚。より即興性が高まった生楽器の演奏も随所で光り、coppéが演奏する、自身が楽器として愛用する“ミートグラインダー”のコリコリした鳴りも耳に気持ちの良い刺激でした。『Tweaked』にてプラッドがリミックスしている「Satin Doll」は、絶妙な間を配しながら、宇宙遊泳のような浮遊感も湛えた演奏で、ディック・ハイマン『Moon Gas』のようなドリーミーさに思わずうっとりとなり、お酒もすすむ演奏に。最後は、ミュージック・ビデオも公開されている「The Good Life」のリミックス。Sociomuséの田中裕人に勧められ、クリスチャン・ボルタンスキーのプロジェクト「心臓音のアーカイブ」に出会ったことも取り入れられた「The Good Life」のライヴアレンジで、色とりどりのビート、音色、世界観で新解釈されたジャズを聴く一夜が締めくくられました。
[収録曲] 01. Fever (AtomTM Remix) 02. Satin Doll (Plaid Remix) 03. Ajisai (Nikakoi Remix) 04. My Funky Valentine (Luke Vibert Remix) 05. Cry Me A River (DJ Kensei Remix) 06. Lullaby Of Birdland (Michael Fakesch Remix) 07. How Insensitive (Noayama Remix) 08. You'd Be So Nice To Come Home To (Frank Bretschneider Remix) 09. The Good Life (coppé + Tone. + Malek Remix) 10. My Funny Valentine (Sonny-Boy Anderson + GIZAT Rework) - CD Bonus Track: