ベーシスト・休日課長(
ゲスの極み乙女。)が結成した新プロジェクト“
DADARAY(ダダレイ)”。1stミニ・アルバム『
DADAISM』(QYCL-10009 税込1,200円)のリリースが4月5日(水)に決定し、すでにYouTubeで公開中のミュージック・ビデオ「イキツクシ」が話題となっている同プロジェクトが、初ライヴ〈DADARAY presents「DADAIST vol.1」〉を2月23日、東京・下北沢 ERAにて開催。
満員の中で開催された同公演中、『DADAISM』の発売を記念するツアーを東京と大阪で開催することを発表。4月12日(水)東京・新代田 FEVER、14日(金)大阪・梅田 Shangri-Laの2公演が決定しており、東京公演には
阿佐ヶ谷ロマンティクス、大阪公演には
jizueも出演。チケットの先行受付(抽選)が2月24日(金)よりスタート。詳しくは
オフィシャル・サイトにてご確認ください。
[オフィシャルレポート]お揃いのTシャツを着たメンバー3人に加えて、サポートの長田カーティス(ギター)、佐藤栄太郎(ドラム)、ササミオ(コーラス)という計6人がステージに揃うと、REISの「DADARAYです」という挨拶と共に「美しい仕打ち」からライブがスタート。ポップなメロディーと変幻自在のアレンジは、楽曲制作を担当した川谷絵音節を感じさせつつ、大人びたクールさと可愛らしさを併せ持つREISの歌声や、間奏での課長のベースソロがDADARAYらしさを印象付ける。疾走感のあるサビが特徴の「block off」ではREISがハンドマイクでステージ前方に出て行って、「シモキター!」とオーディエンスに呼びかけ、「東京Σ」ではプログレッシヴな展開で演奏能力の高さを見せつけた。MCでは課長が中心となってメンバー紹介をして、REISに「普段はクールなのでなかなかしゃべらないんですけど、今日はライブだからしゃべってよ」と振ると、REISは「みなさんこんばんは、下北沢とっても楽しいです」と笑顔を見せる。エモーショナルな歌唱とドラマチックなメロディーが耳に残る「誰かがキスをした」、えつことササミオによるスキャットから始まり、フリーキーな演奏に乗せてREISがラップ風のボーカルを披露する「ダダイズム」、オルガンの温かみのある音色と鋭いキメの対比が鮮やかな「9月に落ちるひとしずく」と、一曲一曲の完成度はまだ結成から日の浅いユニットとは思えないもので、やはりindigo la Endやゲスの極み乙女。の活動で培ったメンバーの経験値の高さが伺える。ラストはミュージックビデオが公開されていた「イキツクシ」を演奏し、長田によるアウトロのノイズギターによって本編が締め括られた。アンコールではデビュー作『DADAISM』のリリースされる4月に東京と大阪で2マンライブを行うことが発表され、クラシカルな旋律が美しいバラード「灯火」を披露。ユニット名が意味する“既成の秩序や常識を破壊する光”をステージ上で体現し、今後の活動に期待が募る初ライブとなった。