1986年ウィーンに生まれ、
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席をつとめるクラリネット界の俊英、
ダニエル・オッテンザマー(Daniel Ottensamer)が、ソニー・クラシカルからの2ndアルバム『
バラ色の人生〜フランス・クラリネット音模様』(SICC-30500 2,600円 + 税)を3月27日(水)にリリース。
ダニエル・オッテンザマーは、父の故
エルンストがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者、弟の
アンドレアスが
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者、自身はウィーン・フィルの首席クラリネット奏者を務めるという、クラリネット界の名門一家の出身。ウィーン音楽演劇大学でヨハン・ヒントラー(Johann Hindler)に学び、2006年にウィーン・フィル及び
ウィーン国立歌劇場管弦楽団へ入団、2009年には両団の首席クラリネット奏者となりました。オーケストラでの活動に加え、ソリストや、自身がリーダーを務める“フィルハーモニクス ウィーン=ベルリン”など室内楽の分野でも幅広く活躍し、世界各国の主要なコンサートホールに出演しています。
音楽的な環境に生まれ、ウィーンの伝統をたっぷりと吸収したうえでクラリネットのウィーン楽派を21世紀に伝えるオッテンザマー。本作には、クラリネットを愛した20世紀フランスの作曲による名品を中心に、名歌手
エディット・ピアフの代表曲であるアルバム・タイトル曲「バラ色の人生」と「パリの空の下で」を収録。オッテンザマーは「これらの作品はフランス製の楽器を念頭に書かれたものですが、ドイツ語圏で製作された楽器が持つ、柔軟で暗くやわらかなサウンドは、半音階を豊かに使いこなしたフランス音楽を吹くにも理想的」と語っています。共演とアレンジは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者で、“フィルハーモニクス ウィーン=ベルリン”のメンバーでもあるオッテンザマーの盟友、
シュテファン・コンツ(Stephan Koncz)。コンツは本作で
ミュンヘン交響楽団を指揮するほか、チェリストとして2曲に参加し、さらに4曲のアレンジを手がけています。