3月13日発売の
デヴィッド・ボウイ(David Bowie)の10年ぶりの新作
『ザ・ネクスト・デイ』からの2ndシングル「ザ・スターズ(The Stars(Are Out Tonight))」のミュージック・ビデオが2月26日にYouTube上で公開され、翌2月27日にはiTunes Store上にて同楽曲が発売開始(
itunes.apple.com/jp/album/stars-are-out-tonight-single/id603189288)されました。
David Bowie - The Stars (Are Out Tonight)[MV キャストリスト]
David Bowie - Husband
Tilde Swinton - Wife
Saskia De Brauw - Celebrity 2
Andrej Pejic - Celebrity 1
Iselin Steiro - Vocalist
Yves Berlin - Guitar
Folake Olowofoyeku - Bass
Randy Michael - Drums
『戦場のメリー・クリスマス』をはじめ多数の映画に出演する“俳優”としての側面も持つボウイですが、今回のMVは、“俳優・デヴィッド・ボウイ”としてのただならぬ才覚が感じられる内容となっています。
夫婦役で競演しているのは、アカデミー女優
ティルダ・スウィントン(
レオナルド・ディカプリオ主演の映画『ビーチ』や、キアヌリーブス主演の『コンスタンティン』、そして『ナルニア国物語』などに出演し、2007年公開の『フィクサー』でアカデミー助演女優賞と英国アカデミー賞 助演女優賞を受賞)。ティルダは、
レディー・ガガを始めとして世界中に大勢いるボウイ・フリークの一人。ティルダが、ボウイのファッションやスタイルを意識し、真似るあまり、ファンの間では「実は、デヴィッド・ボウイとティルダ・スウィントンは同一人物ではないか」と噂されていた。今回のビデオで二人して共演することで、「同一人物説」は間違いであること証明(!?)しています。
監督を務めたのはこれまでデヴィッド・ボウイの「リトル・ワンダー」(96年)や「デッド・マン・ウォーキング」(97年)のビデオを制作した
フローリア・シジスモンディ。ビデオの中では、デヴィッド・ボウイとティルダ・スウィントンが演じる平凡で幸せな夫婦が、若いセレブのカップルによって、「スターダム」に憧れる悪魔のささやきに支配され、どんどん変化していく様子が描かれる。常軌を逸した妻は、最終的に昔のボウイとどこか似た姿に変貌。ボウイは、一時期の自分自身が「スターダム」に憧れてどこか常軌を逸していたことを暗に示しながら、誰しもの平凡な日常がちょっとしたきっかけで狂気に巣食われることを伝えている。途中で出てくるバンドは、若かりし頃のボウイをイメージさせるものとなっています。
写真(c)フローリア・シジスモンディ