デヴィッド・ボウイ 2003/07/28掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
『ジギー・スターダスト』や
『アラジン・セイン』の30周年記念盤など、豪華盤を連発している
デヴィッド・ボウイですが、今度は「不意打ち」的な作品が豪華盤でリリースされます。それは
ティン・マシーンの自然消滅からようやくの復活作となった
『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』(写真)の豪華盤。その名も
『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ−スペシャル・エディション』(TOCP-67239)です。
この作品はボウイにとって復活作となっただけではなく、コンプレックスとなっていた兄の自殺、それを「ジャンプ・ゼイ・セイ」という楽曲に昇華させることで核を作り、過去を払拭できた作品でもあります。全体的に打ち込み&ジャジー&ちょっとファンキーな雰囲気が「大人」で、特に「ドント・レット・ミー・ダウン&ダウン」などボウイ・バラードの中でもかなりの出来。その本体をディスク1として、本作にはあと2枚が付加されています。
ディスク2は、この時期のレア・トラック集。内容としては、おおよそ海外シングル盤に収録されていた「アルバム未収録曲」「別ミックス」「別ヴァージョン」を12曲も総ざらえしたもの。音源を一気に揃えるには手頃でしょう。
ディスク3だけはDVDとなり、ボウイのトークとこの時期のライヴ映像をクロスさせた内容になっています。中には本作でも参加している盟友、故
ミック・ロンソンについて語っているものも。
それら3枚組(2CD+DVD)を特別パッケージした本作は、2003年末までの期間限定商品として、9/26(金)に\5,000(税込)でリリース予定。復活後はあまり評判の芳しくないボウイですが、本作などは作品以上に「復活ドキュメント」としてコレクトしておくにはふさわしい内容でしょう。なお、CCCD仕様かどうかは現時点では不明です。あしからず。