ニュース

DIR EN GREY、2011年国内ラストとなるライヴを開催!

DIR EN GREY   2011/11/14 15:34掲載
はてなブックマークに追加
DIR EN GREY、2011年国内ラストとなるライヴを開催!
 11月7日(月)、8日(火)の新木場STUDIO COAST / 2DAYS公演でフィナーレを迎えた<TOUR2011 AGE QUOD AGIS>に続き、DIR EN GREYの2011年国内ラストとなるライヴ<TOUR2011 AGE QUOD AGIS“Ratio ducat, non fortuna”>が、11月11日(金)にTOKYO DOME CITY HALLで開催! 最新作『DUM SPIRO SPERO』の完全生産限定盤購入者を対象としたこのライヴ、白熱のステージをレポートします。

DIR EN GREY TOUR2011 AGE QUOD AGIS
“Ratio ducat, non fortuna”
2011. 11. 11 fri TOKYO DOME CITY HALL
〜 オフィシャル・レポート 〜


 アルバム『DUM SPIRO SPERO』を引っ提げての国内ツアー<TOUR2011 AGE QUOD AGIS>を、11月7日、8日に新木場スタジオコーストで締め括ったDIR EN GREY。しかし、お楽しみはまだ終わらなかった。それから3日後の11月11日に、2011年の国内ライヴとしては最後となる<TOUR2011 AGE QUOD AGIS“Ratio ducat, non fortuna”>が、TOKYO DOME CITY HALLで行なわれたのだ。これは、『DUM SPIRO SPERO』の完全生産限定盤購入者を対象としたライヴ。否が応にも、ツアーとは違った演出や、コアな空気を期待してしまう。


DIR EN GREY


 まず、セットリストは、ツアーで披露された楽曲とほぼ変わらなかったものの、曲順にかなり変更が見られた。さらに、本編はほぼ全曲をこの日限りのシンフォニック・ヴァージョンにて披露したのだ。ツアーを終えて具現化してきた『DUM SPIRO SPERO』の世界観が堪能できただけではなく、天井の高い会場にもぴったりと合ったドラマティックなアレンジは、興奮だけではない感動を呼び起こした。そして、<TOUR2011 AGE QUOD AGIS>でも大きな効果を生んだ、2枚の巨大なLEDスクリーンも健在。ベーシックなところは変わらなかったが、“現実から目を逸らすな”というメッセージが籠っているような映像の数々には、改めて考えさせられた。そして、何よりもメンバーのパフォーマンスが、振り切れたものになっていた。新木場で見た時に、いつも以上に人間臭さが感じられたのだが、この日はそのモードを冒頭から確信した。ビシッと揃っているようで突如感情を溢れさせる演奏からも、ステージと客席の乱れない一体感からも、とても美しいヴァイヴスを感じた。ラストの「獣慾」〜「DECAYED CROW」では、Shinyaの超絶な高速ビートが先導し、京の絶唱とオーディエンスのヘッドバンキング&シンガロングで熱狂は絶頂に。アンコールでは、フロント4人がガンガン頭を振りまくるだけではなく、ToshiyaとDieが背中を合わせて弾く場面が見られた「HYDRA -666-」、京が隣に飛び出してきたToshiyaにマイクを向けてコーラスさせた「RED SOIL」などから、メンバーも心から楽しんでいることが伝わってきた。さらに薫はバルコニーを見上げ、京は千切れそうな声で「行けるか!?」と叫び、全てのオーディエンスを連れていく。そんな怒濤の時間のほんの隙間に、ふっと京が柔らかな声で語りかけた――「今日、ちょっとだけおもろいわ……最高の夜にしようか」。そして、最後の最後の「羅刹国」へ。その場の全ての人が出し尽くしてライヴは幕を閉じた。

 4人が穏やかな表情でピックやスティック、水を投げる中、座り込んでいる京。暫くして立ち上がり、バンドのタオルを掲げ、「楽しかった。大阪城で!」と笑顔を見せて去っていった。その幸福感はもちろんオーディエンスも感じていたこと。客電が点き、何度も終演のアナウンスが流れても、アンコールを求める声は長いこと鳴り止まず、それはいつしか拍手となって会場内に響き渡っていったのだった。


DIR EN GREY


 京が言っていた大阪城ホールとは、次の日本でのライヴとなる、年明けの1月22日の<UROBOROS -that's where the truth is->のこと。1月11日に『UROBOROS [Remastered & Expanded]』と、『UROBOROS -with the proof in the name of living...- AT NIPPON BUDOKAN [Blu-ray] Extended Cut』がリリースされることで、前作『UROBOROS』の進化系を見ることができそうだ。さらに、年内にも南米ツアーと北米ツアーが残されている。彼らに神経を持っていかれる日々は、まだまだ続きそうだ。覚悟していたい。(Text:高橋美穂、Photo by 尾形隆夫)


DIR EN GREY
TOUR2011 AGE QUOD AGIS
Ratio ducat, non fortuna
2011.11.11 fri TOKYO DOME CITY HALL
《SET LIST》
01. AMON
02. LOTUS
03. OBSCURE
04. 流転の塔
05. 暁
06. 激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
07. 滴る朦朧
08. THE BLOSSOMING BEELZEBUB
09. mazohyst of decadence
10. 蜜と唾
11 「欲巣にDREAMBOX」あるいは成熟の理念と冷たい雨
12. DIFFERENT SENSE
13. 獣慾
14. DECAYED CROW
ENCORE
15. HYDRA -666-
16. RED SOIL
17. AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
18. 冷血なりせば
19. 残
20. 羅刹国
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015