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DIR EN GREY、掟破りの驚愕パフォーマンスで2012年をスタート!

DIR EN GREY   2012/01/20 16:32掲載
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DIR EN GREY、掟破りの驚愕パフォーマンスで2012年をスタート!
 東名阪を廻るDIR EN GREYのショート・ツアー<IN THE DYING MOMENTS>がスタート、1月18日、19日にZepp Tokyo公演が行なわれました! 驚きの趣向が凝らされたステージとはいったい……。興奮冷めやらぬレポートをお届けします!

DIR EN GREY
IN THE DYING MOMENTS
2012. 1. 18 / 19 ZEPP TOKYO
〜 オフィシャル・レポート 〜


 <UROBOROS -that's where the truth is->と銘打たれた1月22日の大阪城ホール公演が目前に迫っているDIR EN GREY。「ずっとやり残してきたことがある」「初の試みに挑むことになる」「間違いなく二度と観られないものになる」といったメンバーたちの発言や、先頃リリースされた『UROBOROS [Remastered & Expanded]』を材料としながら、同公演がいかなるものになるのかについて、ファンは想像力をフル回転させていることだろう。そんなさなかの1月18日、ZEPP TOKYOにて<IN THE DYING MOMENTS>と題されたショート・ツアーが幕を開けた。これは前述の大阪城ホール公演を間に挟むようにしながら東京、大阪、名古屋の三大都市を廻るもので、FC会員限定公演として行なわれたこの18日の公演こそが、DIR EN GREYにとって2012年最初のステージとなった。

 すでに実際のライヴについてはあちこちで語られはじめているはずだが、誰もが驚いたはずなのは、この夜、フロントマンである京の実像がずっとヴェールに包まれていたという事実。具体的に説明すると、ステージ前方中央の彼の立ち位置が、天井から吊るされた半円筒状の紗幕で囲まれ、オープニングに据えられた「dead tree」から本編最後の「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」に至るまでのすべてを、彼はずっとその場所で、客席との間にスクリーン1枚を挟んだ状態で歌い切ったのだ。手の込んだ映像や照明効果、京自身の描き出すシルエットが、おぼろげに見える彼の姿と絡み合いながら浮かび上がらせていたのは、この時点における彼自身の心象風景とも解釈可能だし、同時に、昨年8月にリリースされた現時点での最新オリジナル作品、『DUM SPIRO SPERO』の世界観を“現在なりの究極形”として体現したものと言えるかもしれない。

 ちなみに翌19日に同会場で行なわれた公演においては、紗幕は前半の7曲を披露し終えたところで撤去され、ライヴ後半はダイレクトに視覚に訴えかけてくるものとなっていた。そのコントラスト(単純な明暗差ではなく、闇の深さの度合い)の見事さのみならず、紗幕が落ちた瞬間、まるでバンドとオーディエンスの双方が何かから解き放たれたかのように感じられたことにも興味深いものがあった。おそらくこの公演における演出手法は、大阪城ホール公演でのそれとは無関係のものであるはずだが、どちらにせよ、DIR EN GREYの濃厚な表現がより深い次元へと達しつつあること、その探求のためには“掟”などないこと、彼らのライヴ1本1本が見逃せないものであることを、筆者は改めて実感させられることになった。


DIR EN GREY


 そして、いよいよこの日曜日、大阪城ホールに『UROBOROS』が“再来”することになるわけだが、この原稿を書いている約半日前、同公演に関連する重要な情報を入手したのでお伝えしておきたい。まず現状として、今回のライヴは、のちに映像作品化される予定がないという事実。これまで大概の場合、このバンドの歴史の節目にあたるようなライヴについては映像収録され、DVD化されてきたが、この公演に限ってはそうした計画をまったく伴っていない。遠くない将来に映像で見られるはずだから、という理由でこのライヴを観損ねてしまうことだけは、絶対に避けておきたいところだ。そして今から公演チケットを手配するとなれば、当然ながら当日券に期待するしかないわけだが、同公演の企画/制作を担当するサウンドクリエーターによれば、当日券は公演当日に会場にて販売されるのみならず、1月20日の19時までは電話にて当日券予約を受け付けるとのこと。タイムリミットは迫っているが、是非、この機会をご利用いただきたい。

 1月22日、大阪城ホール。DIR EN GREYはそこで、過去とも未来とも異なった“今”を存分に体感させてくれるに違いない。そして“明日”に向かうために携えていくべき“真実”を、誰もがそこで見つけることになるはずだ。その真実の在り処に、あなたにも是非、居て欲しい。(文:増田勇一、撮影:尾形隆夫)
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