辻一郎のソロ・ユニット“
Dissecting Table”が、アルバム『Critical Bug』をリリース。11月14日(火)にCDRのリリースとデジタル配信を行います。CDRは、レギュラーエディション15枚限定、スペシャルエディション2枚限定でリリースします。スペシャルエディションのCDジャケットとポストカードは、辻によるハンドメイド・アートワークです。
シンセサイザーシステムのフィルタは、2種類の複合型シンセサイザー、5種類の状態変数フィルタ、バイカッド回路、白色化フィルタ、サレンキー回路及び、オールパスフィルタを用いていました。今回、さらに、このシステムの音色が変化するように発振器を開発しました。
複合型シンセサイザーは、コンピュータシンセサイザーと接続して、振幅変調や音響合成を行うことができます。このシステムに用いるフィルタは、曲に応じて6つのフィルタを選ぶことができます。発振器は、5曲目以外の曲に用いています。発振器のアナログフォトカプラに制御信号のpulse width modulation信号を入力して、音色と発振を制御します。
その他のフィルタの音色が複雑なため、発振器のシンプルな音色は、曲の印象を変えることができます。1曲目と3曲目で、サレンキー回路と発振器を用いて不協和音を作っています。この不協和音は発振音で耳障りです。さらに、状態変数フィルタを用いてハーシュノイズを作り、不協和音とミックスしています。そのため、曲はハードで攻撃的なスタイルです。5曲目で、状態変数フィルタ、バイカッド回路及び、複合型シンセサイザーを用いて低音を作っています。これらのフィルタは、複雑な方法で暗い音色を作るため、曲は、サレンキー回路や発振器を用いた曲と対照的です。