これまでにもUKのロック・バンド“
ブラック・ミディ”や、USアリゾナのヒップホップ・グループ“Injury Reserve”などの音楽関係だけに止まらず、台湾のIT担当大臣“オードリー・タン”との共作などを発表してきたヒップホップ・グループ“
Dos Monos”が、新たに「時をかける少女」や「パプリカ」、「残像に口紅を」などの作品で知られる日本文学界の巨匠・
筒井康隆とのコラボレーション・アルバム『だんでぃどん feat. 筒井康隆』のリリースを発表しています。
本作は『文學界』2020年11月号に掲載された筒井康隆の短編「ダンシングオールナイト」と長編「ダンシング・ヴァニティ」(2008)をもとに制作された、全編トータル20分にも及ぶ組曲編成の作品となっており、今回は全編のうちの冒頭約5分がDos Monosの公式YouTubeチャンネルで先行公開されています。
さらに、7月29日(金)からDos Moonsのオフィシャル・サイト“Store D”では本楽曲を全編収録したCD作品(限定500枚)の受注販売も開始。9月上旬には本楽曲のコア部分である楽曲「DOG EATS GOD feat. 筒井康隆」の配信リリースも予定されており、本プロジェクトの一部が徐々に垣間見れる仕組みになっています。
また、8月5日(金)発売の『文學界』2022年9月号では、Dos Monosのリーダーである荘子itによる本プロジェクトの制作過程を語ったインタビューも掲載されており、本書がプロジェクトの概要を深く理解するための手引書としても機能しています。
なお、楽曲には筒井康隆本人の朗読に加え演劇団体「マームとジプシー」の
青柳いづみが参加。筒井康隆の書き記した文字が巨大な化け猿に変貌する様を描いた本作のジャケット・アートワークは、映像クリエーターとしても知られる
Franz K Endoが担当しています。