『ヤンヤン 夏の想い出』で知られる台湾の映画監督、エドワード・ヤンが1991年に製作した「クー嶺街（クーリンチェ）少年殺人事件」。本作が4Kレストア・デジタルリマスターを施した3時間56分版として、2017年3月11日（土）より東京・角川シネマ有楽町、3月18日（土）より新宿武蔵野館ほか全国で順次公開。先駆けて、予告編とポスタービジュアルが公開されています。

　1992年の日本公開以来、25年ぶりに日本で公開される「クー嶺街（クーリンチェ）少年殺人事件」。60年代の台湾で実際に起きた中学生男子による同級生殺傷事件をモチーフに、当時の台湾の社会情勢や、青春のきらめきと残酷さを鋭い感性で描いています。移民の子という設定の主人公“スー”を演じたのは、その後『グリーン・デスティニー』『ブエノスアイレス』などに出演する、チャン・チェン。本作がスクリーンデビューを果たしています。

　予告編はマーティン・スコセッシ監督による「『クー嶺街（クーリンチェ）少年殺人事件』は、夭折した偉大な映画監督エドワード・ヤンの最高傑作だ」というコメントからスタート。少年と少女の恋模様と並行し、混沌とした時代の中で焦燥感を抱えながらも必死に生きる人々の姿が切り取られています。