エラ・フィッツジェラルド 2022/05/13掲載(Last Update:22/05/14 09:44)
20世紀を代表するジャズ・シンガーの一人、
エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)が1958年にハリウッド・ボウルで行なった公演の完全未発表音源を収める『
エラ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル:アーヴィング・バーリン』が、6月24日(金)に発売されます。先行シングル「プッティン・オン・ザ・リッツ」が配信中です。
フィッツジェラルドは名盤『
アーヴィング・バーリン・ソングブック』を録音したわずか数ヵ月後の1958年8月16日、ハリウッド・ボウルでそのアルバム収録曲を披露し、満員の観客を熱狂させました。このコンサートは、スタジオ・セッションのアレンジと指揮を担当した
ポール・ウェストンの協力を得て行なわれ、フィッツジェラルドがフル・オーケストラとともにアルバムのアレンジで演奏した唯一の機会となりました。この夜、ハリウッド・ボウルに集まった幸運な聴衆は別として、
ノーマン・グランツのプライベート・コレクションだった今回のテープが発見されるまで、エラが『アーヴィング・バーリン・ソングブック』のアレンジをコンサートで演奏したことはもちろん、これほど音響的に豪華な録音が存在したことも、一般には知られていませんでした。
リリースにあたっては、グラミー賞受賞プロデューサーであり、晩年のエラのバンドでドラムを担当していた
グレッグ・フィールドが1/4インチのオリジナル・テープからミックス。ブックレットには音楽評論家ウィル・フリードワルドによる、コンサートとフィッツジェラルドのソングブック・シリーズに関する解説が収録されています。
©William Claxton Demont Photograph Management