コンサートの予定が増え、レコーディングに割く時間がなかなかとれなかったプレスリーに対して、レコード会社のRCAとマネージャのトム・パーカー大佐は、この71年のナッシュヴィル・セッションで新たなクリスマス・アルバム、ゴスペル・アルバム、ポップ・アルバムに加え「夏と秋にリリースするためのニュー・シングルを数曲」録音してほしいと伝え、プレスリーとバンドによるこのときの録音は、その後オーケストラやヴォーカルのオーヴァーダブを施し、『初めてのクリスマス(Elvis Sings the Wonderful World of Christmas)』(1971年)、グラミー賞を受賞したゴスペル・アルバム『至上の愛(He Touched Me)』(1972年)、『エルヴィス・ナウ』(1972年)、『フール(Elvis)』(1973年)といったアルバムとして発売されています。