ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者であり、名実ともに現代フルート界のトップに君臨する
エマニュエル・パユ(Emmanuel Pahud)が、
エリック・ル・サージュ(p)とともに録音したニュー・アルバム『Romances / ロマンス〜 ロベルト&クララ・シューマン、ファニー&フェリックス・メンデルスゾーン作品集』を5月12日(金)に発表します。
このアルバムは、シューマン夫妻とメンデルスゾーン姉弟が1840年から1860年までの間に書いた作品をフルートで演奏したもの。その当時、フルートは人気楽器だったにもかかわらず、フルート用に書かれた室内楽はあまりありませんでした。ここに収められた
ロベルト・シューマン作曲「3つのロマンス Op. 94」も、もともとオーボエのために書かれたもので、1950年にジャン=ピエール・ランパルによって編曲され、フルート奏者にとって重要なレパートリーになったものです。
パユの甘美で印象的な音色には、こうした歌曲やほかの楽器のための作品を、ロマンティックさとともに弱音から奏でる絶品の表現力があります。「私はモザイク画を大きくするよりも、緻密さを追求したい」と語っているとおり、このアルバムにはパユが描いた音楽そのものがちりばめられています。