イタリアを代表するピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(Enrico Pieranunzi)がドイツの名門「Intuition」より最新トリオ・ライヴ
『テイルズ・フロム・アンエクスペクテッド』(KKE-054 2,400円 + 税)を11月22日(日)にリリース。ドラマーに巨匠アンドレ・チェカレリを迎え、エンリコの名作
『Seaward』を思わせるヨーロッパ色の濃い内容。“このようなトリオを待っていた!”というファンの声が聞こえてきそうなサウンドに仕上がりました。
“これぞエンリコ”と、ファンの心をつかんできたコンポジションも満載で、フェリーニへのオマージュが美しいワルツや、地中海を彷彿とさせるロマンティックなナンバーも収録。また来日時に「全部のセットで演奏するつもり」と、みずからが語った自慢の新曲「B.Y.O.H.」も収録。とくに軽やかなタッチが広がる「ANNE BLOOMSTER SANG」は、チェカレリの繊細なブラッシ、シンバル・ワークとの相性の良さが再確認できます。
ちなみに1949生まれのピエラヌンツィ、46年生まれのチェカレリに対して、ベーシストのイェスパー・サムセンは73年生まれで、20歳以上の年の差があります。しかし、サムセンは自身のリーダー作でピエラヌンツィ集を出してしまうような演奏家。思いの強さで、ベテランたちに組み入っています。
録音は2015年8月29日。「録音状況もとてもよかったんだ」と語っているように、あっという間の作品化にも、演奏家の自信がうかがえます。