「ロシア人による管弦楽作品すべて(共産党幹部から禁止された作曲家を除く)を指揮したことがある唯一の指揮者」と言われる
エフゲニー・スヴェトラーノフが、
スウェーデン放送交響楽団とともに1999年に録音した『ロシアのアダージョ集』。高い評価を得たものの、長らく入手困難だったこのアルバムが5月28日(金)に再発されます。
膨大なレパートリーから彼自身が「美しくゆったりとした曲」を選んだアルバムには、あまり耳にすることのない
フレンニコフのアダージョなど濃厚な美しさを湛えた作品も含まれています。ほぼ同じ選曲で1998年に録音された
ロシア国立交響楽団との『アダージョ集』も存在しますが、今回再発される演奏は、1996年から1999年まで音楽監督を務めたスウェーデン放送交響楽団との最後の録音の一つであり、オーケストラとの良好な関係が反映された演奏として知られるもの。スケールの大きさと濃厚な音楽作りに加え、ロシアのオーケストラとはまた違う繊細な表現も楽しめるスヴェトラーノフならではの演奏を聴くことができます。