2019年の〈第69回ベルリン国際映画祭〉のコンペティション部門に出品された、
ファティ・アキン監督最新作「The Golden Glove」が「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」の邦題で、2020年2月14日(金)に東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、東京・新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開されることが決定。
本作は、2004年に『
愛より強く』で〈ベルリン国際映画祭〉の最高賞である金熊賞、2007年に『
そして、私たちは愛に帰る』で〈カンヌ国際映画祭〉脚本賞、2009年に『
ソウル・キッチン』で〈ヴェネチア国際映画祭〉審査員特別賞と、30代のうちに“世界三大国際映画祭”のすべてで主要賞受賞の快挙を成し遂げ、前作『
女は二度決断する』では〈第75回ゴールデングローブ賞〉外国語映画賞、〈第70回カンヌ国際映画祭〉主演女優賞(ダイアン・クルーガー)を受賞したドイツの名匠ファティ・アキン監督の最新作となります。
本作は、独ハンブルクで1970年代に実際に起きた連続殺人事件の犯人フリッツ・ホンカについての物語を、同名のベストセラー小説をもとに描きだした作品。一見無害で負け犬に見えるフリッツ・ホンカは、夜な夜な行きつけのバー「The Golden Glove」へやってきては孤独な女性たちに近づき、犯行に及んでいました。
衝撃的な内容ゆえに今年の〈ベルリン国際映画祭〉でもっとも賛否両論を巻き起こした問題作。同映画祭の上映では場内を熱狂に包み、記者会見では批評家たちからファティ・アキン監督の演出力、主人公フリッツ・ホンカを演じた
ヨナス・ダスラーのパフォーマンスに称賛が贈られました。
ヨナス・ダスラーは、舞台を中心にドイツで活躍する新進気鋭の実力派若手俳優。初主演作「LOMO - THE LANGUAGE OF MANY OTHERS(原題)」('17 / ジュリア・ランホフ監督)と今年の5月に日本でも公開された『
僕たちは希望という名の列車に乗った』('17 /
ラース・クラウメ監督)で〈バイエルン映画賞新人賞〉を受賞。2019年の〈アカデミー賞〉外国語映画賞にノミネートされた「Never Look Away(英題)」('18 / フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)にも出演。本作では、毎日特殊メイクに3時間かけて、折れ曲がった鼻、特徴的な斜視、極度に猫背のフリッツ・ホンカへと大変身し、ユーモラスで人間味がありながらも、観るものを縮み上がらせる狂気に満ちた演技で強烈な印象を残しました。本作の活躍により、ヴァラエティ誌が選ぶ“注目すべきヨーロッパの若手映画人10人”にも選出されています。
©2018bomberoint._WarnerBros.Ent. photo by Gordon Timpen
■「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」
2020年2月14日(金)より東京 ヒューマントラストシネマ有楽町、東京 新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
配給: ビターズ・エンド