現代のビート・ミュージック・シーンを牽引する
フライング・ロータス(Flying Lotus)が、ニュー・アルバム『ASH(Original Motion Picture Soundtrack)』を3月19日に公開しました。このアルバムは、フライング・ロータスがみずから監督した映画『ASH』のサントラ作品。数々の名作SF映画の音楽にインスパイアされたフライング・ロータスが、古典的なSF音楽の要素と現代的な音響感覚を融合させることで、独自のサウンドを創り上げています。
映画『ASH』は、
エイザ・ゴンザレスと
アーロン・ポールが出演するSFスリラーで、3月21日(金)から全米で劇場公開されます(日本での公開や配信は未定)。空間的なシンセ・サウンドと重く脈動するリズムが印象的な、本作の世界観を見事に提示するシングル「OXYGENE」が先行公開された、全27曲からなるアルバムは、映画の舞台に観客を完全に没入させるように音楽と映像が緊密に連携して構成されている一方、独立した音楽作品としても楽しむことができます。
アルバムについてフライング・ロータスは「スコアの制作はチャレンジングだったけれど、刺激的でもあった。ほとんどの部分はニュージーランドで行なったポスト・プロダクションとカラー・グレーディングの最終段階で書いていて、進捗を確認するために異なる部屋を行き来しながら、自分の小さな部屋でラップトップとコントローラーだけを使って作業したんだ。インスピレーションをもらったのは、シンセサイザーをおもに使ってサウンドトラックを作った作曲家たち、たとえばジョン・カーペンター(『ゼイリブ』)、山岡晃(『サイレント・ヒル』シリーズ)、アンジェロ・バダラメンティ(『ツイン・ピークス』)、ヴァンゲリス(『ブレードランナー』)などからだね。映画のために、僕自身の探求心にとって新鮮でユニークな音を見つけることができて、とても楽しかったよ」と語っています。
Photo by Jen Raoult