2018年8月のリリース以降、子どもたちを中心に広く親しまれてきた
Foorinの「
パプリカ」。この夏、新たに盆踊りヴァージョンの振付が制作され、ミュージック・ビデオが公開されています。
「パプリカ」は、2018年8月15日にリリースされ、2020年とその先の未来に向かって頑張っているすべての人を応援するプロジェクト「〈NHK〉2020応援ソングプロジェクト」の中で、
米津玄師によって作詞・作曲・プロデュースし制作された作品。この楽曲は瞬く間に日本中のこども達のあいだで大人気曲となり、大きな社会現象を巻き起こしました。Foorinは、2019年末に「第61回日本レコード大賞」を史上最年少で受賞し、『第71回NHK紅白歌合戦』に出演。現在「パプリカ」のダンス・ミュージック・ビデオはYouTubeで2.5億再生を超えています。
今回の「パプリカ」ぼんおどりの映像を手掛けたのは、NHK連続テレビ小説『
虎に翼』のオープニング映像を担当した
シシヤマザキ。“太陽に祝福された昼間の盆踊り”というコンセプトのもとに、5人の子どもたちと、太鼓を叩く辻本知彦、3人の妖怪たちをロトスコープ・アニメーションで表現した明るくエネルギーの溢れる映像に仕上がっています。振付は「パプリカ」の振付も行なった辻本、
菅原小春のほか、鳳蝶美成の監修により、盆踊りヴァージョンの振りが完成しました。
また、『「パプリカ」ぼんおどり振付解説』動画も公開され、7月17日〜19日に東京都目黒区で開催された「第89回祐天寺み魂まつり 子ども盆踊り大会」ではいちはやく「パプリカ」ぼんおどりが起用され、地元の子どもたちが楽しむ姿も見られました。
[コメント]「パプリカ」を盆踊りにしたらいいんじゃないか、というのは数年前から思っていたことでした。
お祭りで「パプリカ」が流れ始めたときに子どもたちが一斉に喜ぶ姿を見て、盆踊りにすれば100年先まで愛される曲になると思ったんです。盆踊りについては、2025年大阪・関西万博のオフィシャルテーマソングの振付を通じて、ある程度の仕組みを知ったのですが、「パプリカ」の元来のダンスの振付をかなり残して、そこにオーソドックスな盆踊りのスタイルを入れたほうが、面白い盆踊りになると思いました。お祭りで子どもたちが中心となってこの踊りを踊っている姿を見たいですし、子どもの頃に覚えて大人になってからも踊れるような踊りになっていったらいいなと思います。それが50年、60年と続いていって、いつの時代も、どの世代の人も踊れる、夏の風物詩になったらうれしいです。――シシヤマザキ