先日、動画共有サイトで公開された「Tokyo Reverse」(
vimeo.com/88907972)という動画作品が、英「BBC」をはじめとした様々な海外メディアで取り上げられ、SNSを介して日本でも話題に。音楽は、ピアニストの
フランチェスコ・トリスターノが担当。作品「The Melody」(アルバム
『Not for Piano』収録)が使用されており、彼自身も動画に登場しています。
――東京の雑踏をゆっくりと歩く、一人の外国人男性。見慣れたはずの光景が写し出されるこの作品の“奇妙さ”――。それは、実際には外国人男性がひたすら街を後ろ向きに歩いており、その姿を撮影した映像を逆再生したものがこの「Tokyo Reverse」。シンプルな手法ながら、街の風景を異質なものとして映しだすこの作品は、ニュー・メディア・アーティストであるSimon Bouisson(
www.photosim.fr)によるもので、街を歩く男性は写真家のLudovic Zuili(
www.ludoviczuili.com)。Ludovic Zuiliと日本の女子高生が歩道で戯れ合う姿や、フランチェスコ・トリスターノが合流し2人で大通りを歩く姿はどこか可笑しげ、そして何故か神秘的ですらあり。
この動画は、3月31日にフランスの公共テレビ・ネットワーク「FRANCE 4」で放映された番組のトレーラー映像で、実際には9時間にわたって東京を後ろ向きに歩く姿の逆再生映像が放映されたとのこと。
番組のコンセプトは“Slow TV”と呼ばれるもので、ノルウェーでは6日間にわたりフィヨルドを巡るフェリーの旅、ただひたすら暖炉で薪が萌える映像、手芸する手元の映像などが番組として放映され、驚異的な視聴率を獲得しているとか。