今年没後20年を迎えたフランク・シナトラ(Frank Sinatra)の代表曲のひとつである「夜のストレンジャー(Strangers In The Night)」が、4月15日(日)より放送が開始される日本テレビ系新日曜ドラマ「崖っぷちホテル!」(毎週日曜22:30〜23:25)のテーマ・ソングに決定。
オリジナルの発売から半世紀以上の年月を経てテーマ・ソング起用となったこの楽曲は、映画「ダイヤモンド作戦」(1966年)のためにドイツのベルト・ケンプフェルトが作曲し、チャールズ・シングルトンとエディ・スナイダーが作詞を担当。1966年4月に録音され、全米チャート1位を獲得。さらに全英チャートでも首位に輝きました。同曲を収録したアルバム『Strangers in the Night』は〈グラミー賞〉の作品賞、男性歌唱賞を受賞し、シナトラにとって最も商業的に成功したアルバムとなりました。
ドラマにおいて、音楽とは“武器”だと感じています。名作には名曲あり。今回のドラマはシチュエーションコメディなので、楽しい会話劇が繰り広げられる作品になります。だからこそ締めはリッチでオシャレに、何か別れが惜しまれるような空気にしたいと思いました。 この曲を聴いたとき“これしかない”という感覚に貫かれました。重厚で、リッチで、エンターテイメントを存分に感じさせてくれる楽曲。そして何より“この音楽を聴いて終われる1週間の最後”はどんなことがあっても無条件に幸福感を持てるような、そんな感覚を持ちました。長く愛されるものにはキチンとした理由と力がある。そういう意味で、このフランク・シナトラ氏の音楽・声・表現はその最たるものだと感じています。その圧倒的な力をお借りして本作の色をつけてもらえるということは非常に力強い武器をいただいたと感じています。“日曜の夜を幸せな気持ちで終わる”。それがどういった感覚なのかは、本作を見て、その中で流れる、フランク・シナトラ氏の〈Strangers In The Night〉を聴いていただければご理解いただけると思っております。 ――プロデューサー・福井雄太