全世界の聴衆にショパン国際ピアノ・コンクールでの最高の演奏を届けるために、ドイツ・グラモフォン(DG)とショパン・インスティテュートが提携を開始。2015年の〈ショパン・コンクール〉優勝者によるアルバムを11月6日(金)(※日本国内盤は11月18日発売予定 / UCCG-1719)に緊急リリースすることが発表されました。
アルバムのリリースは発表されたものの、演奏者は10月3日(土)に始まる〈ショパン国際ピアノ・コンクール〉で3回の予選と本選によって選出される優勝者となるため、現在のところ未定。なお、収録曲は
ショパンの作品になる予定とのこと。
1927年に創設された〈ショパン・コンクール〉は、1955年以降5年ごとに開催されている、クラシック音楽のピアニストにとって最も重要なコンクール。過去の優勝者には、ドイツ・グラモフォンのアーティストである
マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini)や
マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)、
クリスティアン・ツィマーマン(Krystian Zimerman)、
ユンディ・リ(Yundi Li)、
ラファウ・ブレハッチ(Rafal Blechacz)が、また第2位入賞者としては、
インゴルフ・ヴンダー(Ingolf Wunder)や、ともにDGの姉妹レーベルであるデッカと契約している
ヴラディーミル・アシュケナージ(Vladimir Ashkenazy)、そして内田光子といった、錚々たる面々が名前を連ねています。
今年の〈ショパン・コンクール〉は10月1日(木)、アルゲリッチが出演するガラ・コンサートで開幕。当初このコンクールに応募したのは45の国の16歳から30歳までの450名以上で、この中から4月にワルシャワで行なわれた予備審査に参加する160名が事前審査で選ばれ、予備審査で審査員は10月3日から16日(金)にかけて行なわれる第1次から第3次予選に出場する84名のピアニストを選びました。国別でもっとも多いのは中国とポーランドで、ともに15名、続いて日本の12名、韓国の9名、ロシアの7名、アメリカの5名、カナダ、イタリア、イギリスの3名。この中の上位10名のピアニストに10月18日(日)から20日(火)にかけての本選出場資格が与えられることになっています。
今回新たに始まったドイツ・グラモフォンとショパン・インスティテュートとの提携により、ショパン・ピアニストたちによる11枚組のCDボックスを制作、本年末にリリースされることも決定。このボックスでは、ドイツ・グラモフォンの豊富なカタログとショパン・インスティテュートの広範囲にわたる記録が活用され、1927年から2010年の間にあらゆるショパン・コンクールで最高の賞を獲得したピアニストによるショパン演奏が収録される予定です。