東京オペラシティ リサイタルホールにて開催されている人気のシリーズ・コンサート“B→C バッハからコンテンポラリーへ”に、
日本フィルハーモニー交響楽団の首席トロンボーン奏者、
藤原功次郎が登場! 2014年1月21日(火)19:00開演です。
藤原功次郎は2009年に日本フィルへ入団し、2年目からは首席トロンボーン奏者として活躍中。2012年秋にはオーストリアで開催された、木管・金管奏者がともに挑む“インタームジカ国際ソロイストコンクール”で優勝するなど、ソリストとしても今後が楽しみな存在です。
B→Cでどんなことをやりたいのか? 彼がとことん自身に問いかけ、見つけた答えは「多彩なトロンボーンの表現を介した祈りの音を奏でたい」「この楽器が持つ、音楽の力を感じてほしい」というもの。もともとトロンボーンは、教会などで宗教音楽を奏でる大切な役割を担い、やがて純音楽の作品などでもコラールの柔らかな響きをもたらしてきました。彼がトロンボーンを始めたきっかけ、自分の使命、楽器の使命、そんなことを考えたとき、“祈り”というテーマが、コンセプトの軸として浮かび上がったのです。
また“祈り”がキーワードの曲以外でも、さまざまな表情を彩る魅力的な作品たちがズラリ。
池辺晋一郎作品や、TVドラマや映画音楽で人気の
菅野祐悟への委嘱新作は、邦人作曲家によるトロンボーン・ソロ曲の拡大に熱心な彼らしいセレクト。アッぺルモント「カラーズ」は上述のコンクール優勝時に演奏した曲で、広い音域を駆け巡りながら、トロンボーンの魅力をふんだんに披露します。
彼がこのリサイタルに込めた真摯な思いと多彩なトロンボーンの響きを、たっぷりご堪能ください。
なお、藤原は今年10月にデビュー・アルバム
『花と風と功次郎と -トロンボーン作品集-』(OVCC-00104)をリリースしたばかり。今注目を集める
山田和樹が指揮する日本フィルと、菅野祐悟が藤原のために書いたトロンボーン協奏曲「Flower」などを演奏しています。