独ベルリンに本拠を置くソニークラシカルは、チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞し、世界的に活躍するピアニスト、
藤田真央との専属レコーディングのワールドワイド契約を締結したことを11月24日に発表しました。この契約により、藤田はソニークラシカルから数年にわたって複数のアルバムを発表します。その第一弾として2022年秋に
モーツァルトのピアノ・ソナタ全集が発売されます。
ソニークラシカルと専属ワールドワイド契約を結んだ日本人アーティストは、これまでにヴァイオリニストの
五嶋みどり、現在
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターを務めるヴァイオリニストの
樫本大進らがおり、藤田の契約は樫本以来22年ぶり。日本人ピアニストとしては初の快挙です。
藤田は1998年東京生まれの22歳。3歳でピアノを始め、東京音楽大学在学中の2017年にクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝、同時に「聴衆賞」「現代曲賞」「青年批評家賞」を受賞しました。また2019年には、チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。2019年公開の映画『
蜜蜂と遠雷』では登場人物のピアニスト、風間塵の演奏を行ない、話題となりました。
藤田は、ソニークラシカルとの契約ついて「ソニークラシカルのチームと仕事ができるこの素晴らしいチャンスにわくわくしています。彼らと共にいくつものレコーディング・プロジェクトを実現するのが楽しみです」とコメントしています。
Photo by EIICHI IKEDA