「ニコニコ生放送」では6月23日(火)20:00より、映画『Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録』の
DVD発売を記念した特番を放送します。
DVDの店着日となる6月23日は、
不可思議/wonderboyの命日。番組では、視聴者とともに改めて不可思議/wonderboyの楽曲やライヴ映像などに触れることのできるプログラムが組まれ、番組冒頭には映画の監督をつとめた
関 和亮、音響を担当した澤井妙治、プロデューサーの草なぎ洋平によるトーク・パートも予定。また、映画本編にも出演、不可思議/wonderboyの音源のジャケットを手がけてきたデザイナー / イラストレーターの羽尾万里子が描き下ろした、DVDの中ジャケット・イラスト(写真)も公開されています。
『Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録』は、2011年6月に急逝したポエトリー・ラッパー、不可思議/wonderboy(ふかしぎワンダーボーイ)の足跡を追ったミュージック・ドキュメンタリー映画。PerfumeやOK Goなどのミュージック・ビデオなどを手がけている映像作家の関 和亮が初監督をつとめ、映画の題字を漫画家の浅野いにおが担当するなど、様々なクリエイター陣が参加しています。
また同作は今年2月に東京・渋谷WWWで開催されたプレミア上映イベント以降、ファンが自発的に興行・配給を行なう“配給・興行者募集型”というスタイルで東京、大阪、名古屋、山口、仙台、福岡で上映され、DVDは6月24日(水)発売。
この作品はこれまでに描いた 「不可思議/wonderboy」の作品でなく、「不可思議/wonderboyを見守る人々の中に在る彼」の作品なのだと思います。
それに気付いた時、不可思議/wonderboyが生み出した世界に彼自身が立つ様を、人々が見守る絵が浮かびました。『ラブリーラビリン ス』で描いた空中都市や、憧れていた羊飼いのように羊を伴う彼。きっと森の中にはタマトギの老婆が居て、遠くに見える建物は偽物の街や、迷宮になっているかもしれません。銀河鉄道は幾重にも宇宙へ走っています。
それはひょっとしたら彼自身が抱いたイメージとは少し違うかもしれませんが、私が彼の世界を観て想像したイメージです。彼が観る世界が失われ た事を悔しく思うあまりそれに固執するのでなく、生きた挙動を以て絵を描きたいと思えたのは、この映画のおかげだと思います。――羽尾万里子