近年ますます評価を高めているフランス人チェリスト、
ゴーティエ・カピュソン。兄でヴァイオリニストの
ルノー・カピュソンとともに、若い世代のヴィルトゥオーゾたちをリードする存在です。
そのゴーティエの新録音
『ドヴォルザーク:チェロ協奏曲』(TOCE-56178 税込2,800円)が4月15日に発売されます。共演は
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
フランクフルト放送交響楽団。まさに“今もっともノッている”コンビです!
ゴーティエ・カピュソンは1981年生まれの27歳。兄のルノーとともに、かのマルタ・アルゲリッチに認められ、彼女が主催するルガーノ・フェスティヴァルに毎年参加しています。昨年12月にはアルゲリッチとともに兄弟で来日し、室内楽のコンサートのほか、
グスターボ・ドゥダメル指揮
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラのコンサートでも共演、東京国際フォーラムを熱気の渦に巻き込みました。
今回発売される
ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、クラシック・ファンにはおなじみの有名曲ですが、注目すべきは当CDにカップリングされたヴィクター・ハーバートのチェロ協奏曲第2番。ドヴォルザークはアメリカに滞在していた時期、チェコへの帰国直前にチェロ協奏曲を書きました。その際、アメリカに帰化したアイルランド人作曲家兼チェリストのハーバートのチェロ協奏曲に強いインスピレーションを受けたと言われています。
10代の時にハーバート作品を知ったゴーティエは、将来ドヴォルザークのチェロ協奏曲を録音する際には、このハーバートの協奏曲をカップリングすることに決めており、このたび晴れて夢が実現したとのこと。
誰もが知る有名曲と、その作品に霊感を与えた知られざる名曲のカップリング。旬の演奏家たちによる、新たなる名曲名盤の登場です。