2015年4月2日(木)〜4月14日(火)にかけて、東京・渋谷 新国立劇場オペラパレスにて
ヴェルディ:『運命の力』全4幕(イタリア語上演 / 字幕付)が8年ぶりに上演されます。公演日は4月2日(木)、4月5日(日)、4月8日(水)、4月11日(土)、4月14日(火)の計5回公演です。
『運命の力』は、スペインの侯爵令嬢レオノーラ、インカの王族の末裔ドン・アルヴァーロ、レオノーラの兄ドン・カルロという、非情な運命に翻弄された3人の男女の悲劇です。駆け落ちしようとしているレオノーラとアルヴァーロをレオノーラの父・カラトラーヴァ侯爵が発見した際、アルヴァーロが無抵抗の証として投げ捨てた拳銃が不幸にも暴発し、カラトラーヴァ侯爵の命を奪ってしまったことから“悲劇の運命”が始まります。
本公演におけるスペイン出身のエミリオ・サージ(Emilio Sagi)の演出は、時代設定を20世紀に移し、プレツィオジッラやフラ・メリトーネなど喜劇的な要素の人物像も克明に打ち出すことで、本筋の暗さとの対比をつけています。歌手陣には欧州各地で活躍するイアーノ・タマー(Iano Tamar)やゾラン・トドロヴィッチ(Zoran Todorovich)、
マルコ・ディ・フェリーチェ(Marco di Felice)が迎えられ、さらに2014年1月の『カルメン』でタイトルロールを演じた
ケテワン・ケモクリーゼ(Ketevan Kemoklidze)が、プレツィオジッラ役で登場します。指揮は、新国立劇場初登場となる
ホセ・ルイス・ゴメス(José Luis Gomez)です。