英国マンチェスター出身の新世代ピアノ・トリオ、
ゴーゴー・ペンギン(GoGo Penguin)がデジタル・シングル「アセント」を発表しました。新ドラマー、ジョン・スコットを迎えた初の楽曲で、独ベルリンを拠点とする新レーベル「XXIM(トゥエンティワンエム) Records」からの移籍第1弾。この曲は2022年後半にリリース予定のEPに収録されます。
新曲についてトリオのピアニスト、
クリス・アイリングワースは「この曲は人生で大きな出来事があった時によく見られる二面性、例えば愛されていると実感しながら孤独感を味わったり、恐怖感と確信、誇らしい気持ちと謙虚な気持ち、それらを同時に感じる瞬間からインスピレーションを受けたもの。新曲『アセント』は人生という旅において、恐れではなく希望をもって未知のものにむかって前進するということを表現しているんだ」、ベーシストの
ニック・ブラッカは「パンデミックは皆さんにそうであったように、僕らにたくさんのチャレンジをもたらした。重要なのはツアーができないことじゃなくて、グループとして自分たちのことをじっくり考えることができたんだ。成長するための時間であり、我々にとって何が大事なのか再認識する機会を得たことで僕らはグループとしても友人としても一層絆が深まり、以前よりトリオとしてのパワーが増したんじゃないかな」とそれぞれコメントしています。
新ドラマーのスコットは、ブラッカとは以前からの顔見知りで、エチオピアの
ムラトゥ・アスタトゥケとのツアーをした時「リハーサルの後、ビールとピザを一緒に食べて、新ドラマーにはこの男しかいない! と確信した」とブラッカ。アイリングワースも「昔の曲をやりながら、新しいアイディアを見つける目的でジャムったことがあるんだけど、ジョンはたくさんの音楽スタイルに通じていて、曲にあわせて様々なエレメントを確信をもってプレイしてくれた。結果斬新でサイコーなものが出来上がった。コトは超スピーディーに、上手くいったんだ。だからそのポシティヴな勢いのまま、スタジオへ直行した」と語っています。
3人は2021年12月に英国ウィルトシャー州ボックスにある
ピーター・ガブリエルのリアル・ワールド・スタジオへ。そこは美しい田園風景に囲まれ、穏やかさと静寂に満ちていて「まさにそれは、大変だった1年の終わりに僕らが求めていたもの全てであり、ジョンとの新しいチャプターを飾るにふさわしい最高のスタートとなった」と振り返り、また、新たな所属レーベルについては「XXIM Recordsは独創的で革新的なインストにフォーカスしたクロス・ジャンルする新しいレーベルで、僕たちにとってまさに“ホーム”という感じです」とアイリングワースは語っています。
Photo by Emily Dennison