華麗なるピアニスト・
五条院凌が、3月16日(日)に北海道・札幌市教育文化会館にて自身2度目となる全国生音コンサート・ツアー〈Raw Fabulous Sound 2024-25 -the final performance-〉のファイナル公演を開催しました。
本ツアーは、2024年5月よりスタートし、完全生音にこだわったクラシカルなスタイルで全国を巡演。札幌での公演は今回で3回目を迎え、さらにツアー中には函館、旭川でもステージを披露するなど、デビューからわずか4年で北海道公演は計5回を数えるなど、その人気の高さを証明しました。会場には、小さなお子様からクラシック愛好家まで、幅広い世代のファンが集結。黒を基調としたシックなパンツ・スタイルで登場した五条院が静かに一礼すると、瞬く間に会場は静寂に包まれました。
演奏の幕開けは、オリジナル楽曲「FLASH」。息を呑むスピード感とダイナミックな演奏で、一瞬にして観客を魅了。続く、
フレデリック・ショパンの「Fantaisie-Impromptu(幻想即興曲)」や
フランツ・リストの「La Campanella(ラ・カンパネラ)」では、圧倒的な技巧と繊細な表現力を発揮。現在制作中のクラシック・アルバムへの期待をさらに高めました。
アンコールでは、地元青森をテーマにした「TSUGARU」を披露。さらに、予定にはなかった
松任谷由実の名曲「春よ、来い」をサプライズ演奏し、会場を春の訪れを感じさせる温かな空気で包み込みました。最後に奏でられたのは、
クロード・ドビュッシーの名曲「Clair de lune(月の光)」。優雅で幻想的な旋律が響き渡り、五条院の多彩な音楽表現が余すところなく発揮されました。
演奏が終わると、観客からは鳴り止まぬ拍手と歓声が巻き起こり、感動に満ちたフィナーレとなりました。また、公演中に目を引いたのは、幼い子どもたちからの微笑ましい応援。演奏後、五条院がいつもの「おやすみなさいませ」と語りかける場面では、素の可愛らしい一面ものぞかせ、会場に温かな空気が広がりました。そして、今夏には待望のクラシック・アルバムのリリース。さらに、8月には東京オペラシティにて2度目となるアンコール公演の開催も決定。真夏の公演、これまでとは一味違う特別な舞台に期待が高まります。心を揺さぶる五条院凌のクラシカルで優雅な演奏に注目です。
Photo By Naoki HARADA