日本のインスト・ピアノ・トリオ“
H ZETTRIO”が、4月10日に北京で単独ライヴを開催し、現地ファンの熱狂的な支持を受けました。
音楽と言葉の壁を軽やかに越えるそのサウンドは、中国のリスナーにも深く響いています。H ZETTRIOにとって中国本土でのライヴは、昨年の上海公演、そして数年前の広州公演に続くもの。今回は満を持しての北京初上陸となり、会場には期待に胸を膨らませた多くの観客が詰めかけました。
この日は「Strawberry Jam」や代表曲「晴天 - Hale Sola -」のほか、日本の名曲をリアレンジする「SPEED MUSIC」シリーズからの楽曲も披露。言葉に頼らないインストゥルメンタルの魅力が国境を越えて、確かに届いたことを実感させる一夜となりました。
MCでは、ピアノの
H ZETT Mが中国語の挨拶を交えながら「また来月戻ってきたい」と語り、観客とのあたたかな交流も印象的でした。
なお、4月13日に出演予定だった北京での野外フェスは、強風予報のため5月18日(日)へ延期となりました。このフェスには、台湾の“グラミー賞”とも称される「金曲奨」で最優秀グループ賞を受賞したMr.Missも出演予定で、H ZETTRIOとのコラボレーションが予定されています。
Mr.Missは、中国語のジャズ&ボサノバを軸に活動する男女デュオで、2017年にリリースされた初アルバム『先生小姐』で注目を集め、代表曲「剛好」はYouTubeなどでも高い人気を誇っています。ジャンルや言語を超えたこの共演に、音楽ファンの期待も高まっています。
さらに、隣国・韓国ではジャズ・ピアニスト、ユン・ソクチョル率いるYUN SEOKCHEOL TRIOがH ZETTRIOの「Strawberry Jam」をカヴァーした動画を4月11日にSNSで公開しています。
独自の解釈によるこの演奏は、日中韓を横断する形での音楽的共鳴を感じさせ、H ZETTRIOへの関心をさらに広げています。音と言葉の壁を越えて生まれる共鳴。H ZETTRIOのアジア展開は、ここからさらに大きな飛躍を遂げていきそうです。
また、国内では毎年恒例の〈こどもの日スペシャルライブ〉が今年で9年目を迎え、初の2Days形式で開催されます。5月5日(月・祝)は年齢制限なしの着席公演、6日(火・祝)は小学生以上対象のスタンディング公演(親子エリアあり)として行われ、両日異なるセットリストで届けられる予定です。
そして、4月1日には通算76作目となる配信シングル「OTODOKENIAGARIMASHITA」をリリース。さらに5月28日(水)には、待望の10作目となるフル・アルバム『
Dosukoi SS』のリリースも控えており、国内外を股にかけたH ZETTRIOの勢いはますます加速しています。
Photo by海淀闌尾 / 宝井二二