メキシコのネオクラスト・バンド、
ハバク(Habak)が、新作アルバム『
Mil orquiideas en medio del desierto / 砂漠の中心に咲く千の蘭』を日本のレーベル「3LA -LongLegsLongArms-」より4月4日(金)にリリースします。
犯罪率の高い都市としても悪名高きメキシコ・ティフアナにて結成されたハバクは、2000年代に活躍したスペインのEkkaia、Madame Germen、Das Plagueといったバンドたちを踏襲した、スパニッシュ・エモクラストの文脈を継ぎ足す現在進行形バンド。表現の核には、現代に生きる彼らが直面する悲しみ、絶望感、怒りがあります。
本邦デビューとなった前作『
Ningun Muro Consiguio Jamas Contener la Primavera』以降、Fractal、Lagrimasとのスプリットを経て制作された本作。クリーントーンのギターの哀しく乾いた響きから、ヴォーカルAlexの咆哮を経て、激情迸るパートへと盛り上げていくタイトル曲をはじめ、メキシコ国内でも支持が高まっているバンドへの期待感に見事に応える出来に。サウンドは前作よりも生々しい録音で、多くのツアーとライヴアクトを重ねて仕上がった演奏も勢いを増し、前作同様に現代に生きる彼らが直面する悲しみ、絶望感、怒りを芸術的な領域へと昇華させた美しいハードコア・パンク・アルバムに仕上げています。
ハバクは、DIYパンクカルチャーへの敬意と資本主義社会への敵対心を剥き出しにしながら、敗北を認めながらもこの冷たい世界に少しでも住みやすい瞬間を作り出すための音楽としてパンクを鳴らしています。アルバム・タイトルは、“砂漠の中心に咲く千の蘭”を意味。砂漠とはこの世界そのもので、その千の蘭は花開いてはいない――。Habakは未だユートピアを夢想し、別の地平を目指しています。それがアルバムが内包するテーマであり、己の肉体と切り離せない資本主義社会の中で生きていく我々へのサウンドトラックとして贈られたものです。
共同リリースはAlerta Antifascista Records、Shove Records、Exabrupto Records、Persistent Vision Recordsでレコード、カセット、CDの各フォーマットにてリリース。3LA盤CDは日本語対訳 / 帯付仕様となります。