2月6日、東京・赤坂BLITZにて
元ちとせの単独ライヴ〈冬のハイヌミカゼ〉が行なわれ、インディーズ時代の楽曲から、最新作までを披露しました。アンコールでは同郷の
中孝介もサプライズ・ゲストで登場し、話題のユニット
“お中元”の楽曲を届けるなど、圧巻の夜を演出しました。
このライヴが行なわれた2月6日は、2002年にシングル
「ワダツミの木」でメジャー・デビューを果たした元ちとせにとっても非常に思い入れのある日。加えて、恒例のワンマン・シリーズ〈冬のハイヌミカゼ〉ということもあり、会場の赤坂BLITZには立ち見まで出る状況に。
18時を過ぎた頃、元ちとせのライヴがスタート。デビュー・アルバム
『ハイヌミカゼ』から、「サンゴ十五夜」「ハイヌミカゼ」「初恋」の3曲を立て続けに披露し、満員の会場は一気に彼女の世界観に染まる。その後も、インディーズ時代のアルバム
『Hajime Chitose』より、
山崎まさよしのカヴァー曲「名前のない鳥」、ファンにはお馴染みの「語り継ぐこと」「ミヨリの森」、さらには最新作のカヴァー・アルバム
『Orient』から「なごり雪」まで、新旧織り交ぜたセット・リストを届け、観客からは大きな拍手が贈られました。
本編の最後には、「9年前の2月6日、この〈ワダツミの木〉という曲に出会えたからこそ、皆さんにも今日こうして出会えているんだと思います。感謝の気持ちをここに居る皆さんと、この曲を作ってくれた、ちょっと遠い旅に出た、
上田現にも届くように、心を込めて歌わせてもらいます」とデビュー・シングル「ワダツミの木」を披露。その場にいる全員が固唾を飲んで見守るなか、圧巻の歌唱力で会場を包み込み本編は終了。
鳴り止まないアンコールのなか、元ちとせが登場し、「いつも冬のハイヌミカゼは、アンコールでシマ唄をお届けしているんですが……今日は三味線の代わりに、この人に来てもらいました!!」という言葉とともにステージへ登場したのは、奄美大島の同郷でもあり、レーベル・メイトでもある、中孝介。思わぬサプライズ・ゲストの登場に、大きな歓声が湧き上がるなか、中孝介と元ちとせによる話題のユニット“お中元”の新曲「春の行人(ゆこうど)」が初披露されました。この曲は、3月9日に
シングルとして発売。
この日、最後の楽曲として再び中孝介と「やわらかなサイクル」を披露。温かな空気のなか、元ちとせの9回目のデビュー記念日は幕を閉じ、来年の10周年へ向けて、充実したスタートを切りました。