ハナレグミの新曲「賑やかな日々」が、今秋全国公開予定の「おらおらでひとりいぐも」の主題歌に決定しています。
〈芥川賞〉&〈文藝賞〉をダブル受賞した若竹千佐子のベストセラーを
沖田修一監督が映画化した「おらおらでひとりいぐも」。75歳でひとり暮らしをしている主人公“桃子さん”役には、映画『
いつか読書する日』以来15年ぶりに映画主演を務める
田中裕子。世代を超えて熱烈なファンを持ち、長きにわたって第一線で活躍する田中が、古代生物に夢中な主人公・桃子さんを魅力的に演じます。そして桃子さんの“娘の時代”と“妻の時代”を
蒼井 優が二人一役で務めます。メガフォンをとるのは『
南極料理人』『
キツツキと雨』『
横道世之介』『
滝を見にいく』『
モヒカン故郷に帰る』『
モリのいる場所』などを手掛け、数々の国内外の映画賞を受賞し、ユーモア溢れる演出で沢山の愛おしいおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんを描いてきた沖田修一監督。
東出昌大、
濱田 岳、
青木崇高、
宮藤官九郎ら豪華俳優陣も集結し、エネルギッシュな桃子さんの日常を彩ります。
主題歌「賑やかな日々」は、原作に惹かれ脚本執筆に至った渾身の本作で、沖田監督が初めて作詞にも挑戦。主人公、桃子さんの日常を監督作同様の優しい筆致で描いています。そんな“桃子さんの世界”に寄り添った歌詞を、
是枝裕和監督作『
海よりもまだ深く』以来4年振りの映画主題歌となるハナレグミが、まるで語り掛けるように深く温かい歌声で軽やかに響かせます。作曲・編曲は、
LITTLE CREATURESとしても活動し、
UAや
高橋幸宏、
菊地成孔など多くのミュージシャンから支持され、今年2月に行われたハナレグミのワンマン・ライヴ〈THE MOMENT〉にも参加した
鈴木正人。鈴木は主題歌だけでなく、本作の劇伴も担当し、ユーモア溢れる人間賛歌を盛り上げます。
[コメント]この時期何もできず
部屋に引きこもっていたところに一筋の光明!
にこやかな歌詞と美しいメロディーが届き、そしてその一曲を最高のミュージシャンと奏でられたことがとても幸せでした。
我が家の母の謎な腰振りダンスは言葉以上の「だいじょぶだ」を僕に与えてくれます。
その背中にカーディガンを掛ける気持ちで歌いました。――ハナレグミ歌詞をちゃんと書いたのは、初めてです。短い言葉の中に、映画への思いを詰めなくてはいけなかったので、難しかったです。以前から好きだった鈴木さんや、ハナレグミさんと一緒に、この映画の主題歌を作れることは、なんて贅沢なことなんだろうと思います。ずっと聞いていたいような、軽やかで、品があって、まるで桃子さんの日常みたいで、とても気にいっています。――沖田修一監督© 2020 「おらおらでひとりいぐも」製作委員会