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ドラマ『80日間世界一周』吹替版配信&放送決定 ハンス・ジマー、スティーヴ・バロン監督のコメントも到着

ハンス・ジマー   2022/10/20 13:30掲載
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ドラマ『80日間世界一周』吹替版配信&放送決定 ハンス・ジマー、スティーヴ・バロン監督のコメントも到着
 株式会社スター・チャンネルが運営する動画配信サービス「スターチャンネルEX」、TV放送の「BS10 スターチャンネル」では、イギリスBBCほか世界各国で放送され大ヒットし、シーズン2の制作も決定したドラマ『80日間世界一周』を独占配信・放送中です。この度待望の吹替版が11月11日(金)から配信・放送されることが発表され、さらに11月5日(日)には吹替版第1話の先行無料放送も決定しました。

 イギリスBBCほかで放送され世界中で大ヒット、早くもシーズン2への更新が決定した本作は、ウォルト・ディズニーも敬愛したフランスの作家、ジュール・ヴェルヌの空想冒険小説『八十日間世界一周』を新解釈でアップデートした注目作。裕福だが意気地なしの英国紳士フィリアス・フォッグ(デヴィッド・テナント)、頼りになるフランス人従者ジャン・パスパルトゥー(イブラヒム・コーマ)、そして勝気な駆け出しジャーナリスト、アビゲイル・フィックス(レオニー・ベネシュ)の3人組が、トラブルに巻き込まれ、喧嘩をしながらも、あらゆる手段を駆使し世界を駆け巡るアドベンチャー大作です。製作費約66億円を投じ、各国でのロケ撮影、最新VFX映像でスケール豊かに、臨場感たっぷりに描かれる壮大で愉快な旅は、ハラハラドキドキの連続。

 また、原作の大ファンだという映画音楽の巨匠、『DUNE/デューン 砂の惑星』のハンス・ジマーが担当したテーマ曲も大注目のポイント。そのハンス・ジマーと、a-ha「テイク・オン・ミー」、マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」のPVを監督したことでも知られるスティーヴ・バロン監督から、本作の楽曲製作に対するコメントと、秘話を語ったコメントも到着しました。

 なお、吹替版は、フィリアス・フォッグを櫻井孝宏、ジャン・パスパルトゥーを増元拓也、アビゲイル・フィックスを早見沙織が担当しています。

[ハンス・ジマー コメント]
このような素晴らしいチームと共に、ジュール・ヴェルヌの象徴的な物語に命を吹き込むお手伝いができたことは、大変光栄なことでした。世界が止まっていて誰も旅行できない時代、フィリアス・フォッグを通して世界の不思議を体験するのはスリリングなことでした。

[スティーヴ・バロン監督コメント]
――『80日間世界一周』をどのように1956年版と差別化しようと思われましたか?
「これまで『80日間世界一周』は、大河ドラマ、コメディ、アクションアドベンチャーなど、さまざまな形で描かれてきました。今回の映像化では、より硬派で、ダーティで、より直感的なものにしたいと思いました。フォッグが体験している世界を観客が実際に感じ、これまでの映像化とは違った形で作品に入り込めるようにしました」

――キャラクター像についてはいかがですか?
「より硬質で、ダーティな質感を加え、フォッグというキャラクターに深みを持たせました。私たちと同じように、内面的にも外面的にも悩みを抱えている人です。そんな彼の内面に迫り、世界を旅すると同時に、彼の心の中を旅する80日間にしたかったのです。また、この物語が持つメンタルヘルスの要素は、これまでのバージョンでは触れられていないので、そういった部分にも踏み込んで異色で興味深い作品にしたいと思いました」

――このシリーズのカラーパレットは、どのように決定されたのですか?
「国やエピソードを巡りながら、カラーパレットも一緒に変化させることが重要でした。これは、プロダクション・デザイナーのセバスチャン・クラウィンケルと私が、とても重視した点です。まず、マスタード色のロンドンから始まり、フォッグ、パスパルトゥー、フィックスがパリに行くにつれて、ブルーを基調とした色にすることを話し合いました。そして、イタリアではグリーンとブルーを基調にし、イエメンの白を強く出して全体を明るくしました。その後、インドではオレンジを使いました。この色の変化は、私たちが表現したい重要な要素でした」

――撮影地となった南アフリカはどのような場所だったのでしょうか?
「南アフリカは、非常に多様な風景やオプションが得られるので、資金面でも制作面でも、ベストな撮影場所でした。私たちは南アフリカに行き、スタジオやバックロット(野外撮影スタジオ)を視察したところ、非常に多くのバリエーションがあり、シリーズの大部分を撮影できることがわかりました。第3話では砂漠の素晴らしい都市を、第4話ではインドの物語に必要なものにすぐに転用できそうな建物を作りました。同様に第5話では、ケープタウンの中に香港の街並みを表現することができました。最後に、第6話では無人島を作ることができ、この4つのエピソードの条件を満たしていました。そして、プロデューサーのピーター・マカリーズが、2番目のメインロケ地としてルーマニアを提案し、ジグソーパズルが完成したのです。西部劇の舞台をケープタウンで撮影すればよかったのではと思うでしょう。しかし、ルーマニアには素晴らしい西部劇の街並みがあり、そのまま西部劇の街として使えたのですよ」

――ロンドンやニューヨークの代用ロケ地を探すのは大変だったのでは?
「旅を完成させるためには、ロンドン、パリ、リバプール、ニューヨークの舞台を見つける必要がありました。ルーマニアでこれらの場所を探し、パリの街並みに必要なベースはブカレストのダウンタウンにありました。最も苦労したのはロンドンで、ロンドンの街並みはどこにもありませんでした。いろいろ探した結果、大学の裏通りにあるポール・モールを描くのに適した長い通りを見つけました。また、あるスタジオには、18世紀のボストン風の通りがあり、それをロンドンの街並みにしました。ブカレストには、ニューヨークの街並みを再現したバックロットもあり、最終的にはそれらすべてが組み合わされました」

――デヴィッド・テナント、レオニー・ベネシュ、イブラヒム・コーマは、それぞれのキャラクターにどのような魅力を与えていますか?
「デヴィッド・テナントは並外れた俳優で、フォッグと私たちの物語に自然な重みを与えてくれています。彼の演技はこの冒険の核となるもので、彼が出演してくれたことをとても嬉しく思っています。レオニー・ベネシュは、ドイツ映画『白いリボン』(2009年)で素晴らしい演技を見せ、とても魅了されました。今回自分が何をしたいのかを理解している強い女性を演じていて、フォッグとパスパルトゥーが巻き込まれるさまざまな苦境を、引っ張っていく存在です。フィックスが父親の経営する新聞社で初めて仕事をするときの興奮は、本当に楽しいものです。フォッグが旅に出るきっかけとなったアイデアの火種を自分が作ったという純粋な興奮は、彼女がこの物語をリードしていることを如実に示しています。イブラヒムは、カメラの前でも後ろでも愛すべき魅力的な男です。パスパルトゥーと同じように、とても茶目っ気があり、それこそが私たちが求めていたものでした。パスパルトゥーは、苦労が多かった今までの人生から脱却するためにこの冒険に参加する人物です」

――このシリーズでは音楽も重要な要素で、ハンス・ジマーと彼のチームが音楽を担当していますね。
「プロデューサーのサイモン・クロフォード・コリンズと私はハンスに会いに行くと、彼は“子供の頃原作が大好きだったんだ”と言いました。幸運なことに彼は脚本も気に入ってくれて、スコアに反映させたいと考えていました。本作のテーマ、雰囲気、そしてこのシリーズの野心について話したところ、彼は撮影が始まる前からメインテーマ曲に取り組んでくれてすぐに素晴らしい音楽が送られてきたんです。地下駐車場のコンクリートや金属、車がぶつかる音から、電車や船などの交通手段に関連する音を作ったというエピソードを話してくれました。このオープニングテーマは、私がとても気に入ったものです。彼と彼のチームは、大きな金属製のベルとパワフルなメロディーを使って、このテーマを完成させたのだと思います。本当に実りあるコラボレーションでした。編集の過程でも、ハンスと彼のチームとは常に連絡を取り合いました。映像の静止画を見せたり、短いシークエンスを説明すると、それに合わせて編集するための音楽を考えてくれるんです。それは、とてもエキサイティングな作業でした」

――第3話では、旅する3人組が歴史上の人物ジェーン・ディグビーと出会います。この人物を登場させたかったのはなぜですか?
「フォッグ、パスパルトゥー、フィックスが交流できる人物として、ジェーン・ディグビー(1807―1881 数々の恋愛遍歴を重ね、シリアのメズラブ族の長の妻となった英国貴族女性)をエピソードのひとつに加えるというアイデアを話したんです。ジェーンについては、『A Scandalous Life(スキャンダラスな人生)』という評伝を読んだことがあります。ジェーンの人生にはいつも魅力を感じていました。このパワフルな女性が、いかにして英国貴族とマスコミに裏切られることになったのか。彼女は不当に誹謗中傷されていたので、第3話でしっかりと描けて本当によかったと思います。演じてくれたリンジー・ダンカンはこのキャラクターに命を吹き込むのに完璧な選択でしたし、アシュレイ・ファロアはジェーンを見事に脚本に織り込んでくれました。観客がこの素晴らしい女性を私と同じように魅力的だと感じてくれることを心から願っています」



















Photographer: Joe Alblas / Design by TEA Entertain | © Slim 80 Days / Federation Entertainment / Peu Communications / ZDF / Be-FILMS / RTBF (Television belge)- 2021

『80日間世界一周』
配信: 「スターチャンネルEX」で字幕版配信中。吹替版は11月11日(金)より毎週1話ずつ更新(全8話)
放送: 「BS10 スターチャンネル『STAR1』」で字幕版を毎週木曜23:00ほか絶賛放送中。『STAR3』で吹替版が11月11日(金)より毎週金曜22:00ほか独占放送スタート
※11月5日(土)13:00〜『STAR1』で吹替版第1話無料放送
star-ch.jp/drama/aroundtheworldin80days
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