東京オペラシティ文化財団が、次の世界を担う若い世代に新しい音楽作品の創造を呼びかける“武満徹作曲賞”。毎年ひとりの作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などにより、世界的に知られている作曲コンクールです。
2013年度の審査員は、現代イギリス音楽界の重鎮にして世界的作曲家、
ハリソン・バートウィスル。15回目となる今回は、世界28ヵ国97作品の応募の中から、譜面審査(作曲者名などの情報は伏せ、作品タイトルのみ記載されたスコアを使用)によって4作品が選ばれ、さらに5月26日に東京オペラシティコンサートホールで行なわれた本選演奏会にて受賞者が決定しました。
第1位はポーランドのマルチン・スタンチクによる「SIGHS - hommage a Fryderyk Chopin」、第2位は日本の小林純生による「The Lark in Snow」、第3位は中国のホワン・リュウによる「Zwei Landschaftsbilder」と日本の神山奈々による「“CLOSE” to you to “OPEN”」。
本選演奏会の模様は、NHK-FM『現代の音楽』にて、6月22日(土)、29日(土)、両日とも午前6時より放送予定です。
次回、2014年度の審査員はペーテル・エトヴェシュとのこと。このコンクールから世に出る新たな才能にぜひご注目を。
写真左より、神山奈々、小林純生、ハリソン・バートウィスル、マルチン・スタンチク、ホワン・リュウ
photo(c)大窪道治