Hibiki Uedaが、1stアルバム『
The Fog Had Cleared Up』を7月13日(水)にリリース。
1994年生まれ東京都出身、ニューヨーク市立Queens College Aaron Copoland School of Muiscにてジャズ作曲を専攻したプロのジャズ・ピアニスト、Hibiki Uedaによる、緻密かつ優雅に奏でられた秀逸な1stアルバム。
まるでパット・メサニーを思い起こさせるかのような人の耳に残るぬくもりと優しさに満ちたメロディや楽曲展開があます事なく感じられ、その作曲センスにはアーティストとしての非凡な才能がひしひしと伝わってくるかのような素晴らしい内容になっています。
佐々木詩織(洗足学園音楽大学在学中よりルパン三世をはじめとする
大野雄二作品に参加、以降
松任谷由実や
井上陽水、
KinKi Kidsなど様々なアーティストのコーラスとしてライヴやレコーディングに参加しつつ自身でもヴォーカリストとして活動)をヴォーカルに迎えたアルバム・タイトル曲の「The Fog Had Cleared Up」及び「Noticed」は、佐々木詩織の伸びやかでほっておけないテイストの声質を十二分に生かしたポップでジャジーかつエレクトロニックなバランスがとても心惹かれるナンバー。
「Voyage」と「Guns And Child」は本アルバムの心臓部とでも言える抜群の楽曲、「Voyage」は朝焼けの港を帆を下ろした船が航海に向かっていくかのような晴れやかさと高揚感が感じ取れ、「Guns And Child」は世の中の希望と矛盾をアーティストのピアノとアンサンブルで美しくも儚いけれど前を向いて進みたいという強い意思が汲み取れる楽曲に仕上がっています。
そして「Meaning of Freedom」は、キング牧師による黒人の奴隷解放宣言の演説を引用した楽曲で、アーティストのコンセプトの1つでもある“音を作る上で社会に対して何らかのアクションを起こしたい”という気持ちの抑揚を効かせたダンサブルなジャジー・トラックで表現しています。
後に“Hibiki Uedaの1stアルバム”と語り継がれるであろう名作の誕生です。