人気バラエティ番組『水曜どうでしょう』のテーマ・ソング「1/6の夢旅人2002」や、「第51回 日本レコード大賞」優秀作品賞(2009年)を受賞した「
手紙〜親愛なる子供たちへ〜」で知られるシンガー・ソングライターの
樋口了一が、2023年夏に公開予定の映画『いまダンスをするのは誰だ?』の初主演を務めることが決定。
この映画『いまダンスをするのは誰だ?』は、仕事一筋で家庭を顧みなかった主人公がある日、若年性パーキンソン病と診断されたことで出会った人たちや、「ダンス」を通じて自らの生き方を見つめ直していくストーリー。樋口自身も、「第51回 日本レコード大賞」優秀作品賞を受賞した2009年頃からギターが弾きにくくなり、声が出しづらいといった体の不調を感じ始め、その原因がパーキンソン病だと診断されていますが、現在も定期的にライヴを行うなど、故郷の熊本を拠点にパーキンソン病と闘いながら音楽活動を続けています。
今回、自身初となる映画主演を務める樋口了一は、「実は映画主題歌のお話を先に頂いていたのですが、主演の話を聞いた時は正直驚きました。歌のオファーであればいくらでも応えられるのですが、映画の出来を左右する主演というのは、嬉しくもあり、無理だろうという思いもありました」と語り、自身の病気と重なる役どころに付いては、「映画で描かれる姿と自分の症状は一緒ではないので、その病気の役を演じるということは逆に難しいと思いました。たぶん撮影の中で僕自身の病気の症状も出るかもしれませんが、当事者だからわかることが伝えられたらと思います」とコメント。
また、樋口を役者として主演に起用した監督の
古新舜(こにいしゅん)は、「パーキンソン病という難病と向き合いながら歌手活動をされている樋口さんの存在は予々気にかかっておりました。自分の運命を受け容れ、難病を勇気をもって自己開示し、音楽活動を果敢に挑戦し続けているお姿が、この映画のメッセージととてもシンクロしていることを感じ取りました。ユーモラスさと燃え上がる情熱、誰しもを包み込む包容力、この三位一体の人間性を持つ樋口さんに魅了され、自信をもってオファーさせていただきました」と、主演起用への理由を語っています。
なお、映画と同名となる主題歌「いまダンスをするのは誰だ?」に関しても樋口了一が歌うことが決定。映画公開に先駆け、9月7日(水)よりデジタル配信にてリリースされます。
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