6月に来日公演を予定しているヴァイオリニスト、
ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)が新作アルバム『イザイ:6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ』を7月14日(金)に発表します。アルバム発売に先駆けて、収録曲の「イザイ:ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調(マヌエル・キロガ)」が公開されています。
「6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27」は、プロ・ヴァイオリニストの登竜門ともいわれる作品で、2023年はこの作品が作曲されてから100周年にあたります。
ウジェーヌ・イザイの孫弟子にあたるハーンは、2022年11月から12月にかけて米ボストンで録音しました。
イザイは第1次世界大戦以降、自身のソロ演奏を減らして後世に引き継ぐことを考え、1923年に彼のもっとも野心的な作品のひとつである6つのヴァイオリン・ソナタを作曲。
J.S.バッハ作曲のパルティータをもとに、現代の作曲様式を包含し、ヴァイオリン演奏の未来型を描いたような作品に仕上げました。また、この6曲のソナタはそれぞれ若い世代の演奏家に捧げられており、この音楽が今後何十年にもわたって優れた演奏家によって繁栄していってほしいというイザイの想いが込められています。
Photo by Chris Lee