米国で話題の5人組ロック・バンド、ヒンダー（Hinder）のデビュー作『Extreme Behavior』（写真）が、ようやく日本でもリリースに。国内盤（UICU-1127 税込2,548円）は『衝動』という邦題で、2007年1月24日の発売予定です。彼らのデビュー作であるこのアルバムは、US盤は2005年秋にリリース済み。米国では地道にセールスを伸ばし続け、この10月には全米チャートでシングル「リップス・オブ・アン・エンジェル」が最高3位、アルバムは6位まで上昇する大ヒットとなりました。

　このバンドのサウンドを形容する際、よく引き合いに出されるのがニッケルバック。際立つメロディと骨太のハード・ロックは、確かに彼らを想起させるものがあります。が、ハード・ロック・シーンではお馴染みのベテラン、マイク・フレイザーがエンジニアを務めたためか、サウンド・メイキングはよりロックンロール的。ガンズ・アンド・ローゼズのメロウな部分を思わせる楽曲もあります。

　先述のシングル「リップス〜」は、“ハニー、こんな夜遅くに電話してきてどうしたんだい？”という歌い出しの甘〜いラブ・バラード。こういう曲を堂々とプレイしつつ、クールな雰囲気を失わない期待の若手です。モダン・ロックのファンはもちろん、80年代のハード・ロックを愛する方もご注目を。