ソフト・マシーン(Soft Machine)での活躍で知られる、カンタベリー・ミュージックの重鎮ベーシスト、
ヒュー・ホッパー(Hugh Hopper)が6月7日、白血病のため亡くなりました。64歳でした。
ヒューは1945年生まれ。本格的な音楽キャリアのスタートは、カンタベリー・シーンの原点とも言われるバンド、
ワイルド・フラワーズで、ソフト・マシーンへは当初スタッフとして参加、その後68年に正式メンバーの一人としてベースを担当しています。ソフト・マシーンからは『6』(73年)発表後に脱退。その後はソロでの活躍に加え、
ツトム・ヤマシタのイースト・ウインド、
アイソトープほかにも参加。またソフト・ヘッドやソフト・ヒープ、ソフト・ワークスといったソフト・マシーン的短期間ユニットでも活躍し、また近年にはソフト・マシーン・レガシーの一員として活動していました。
ソフト・マシーンを筆頭に、つねにカンタベリー・ミュージックの最前線で活動を続けてきたシーンの最重要人物であっただけに、もうあの名演が聴けないのは残念。心よりご冥福をお祈りします。 (写真は1stソロ作
『1984』)