8月15日(日)終戦の日、NHK総合にて
HYの特集番組『僕らが伝えなきゃ〜HY 沖縄から“命”を歌う〜』(総合 午後11:15〜11:58放送、ナレーション:
仲間由紀恵)が放送されます。
HYにとって初のドキュメントとなるこの番組は、結成10年を迎えたHYが、おじぃ、おばぁの話を元に作り上げた歌「時をこえ」を中心に綴られたもの。沖縄戦のこと、そして命の尊さ、家族の大切さを訴えかけるこの歌を、HYの5人が沖縄から全国に届けていきながら、何を思い、何を学んでいくのか……。昨年9月に北谷で開催された2万人を集めたストリート・ライヴから、現在行なっている全国ツアー中盤までの約1年間にわたる密着取材から構成され、ミリオン・セールスを記録しながらも、インディーズ・バンドであり続け、今も沖縄在住で活動するHYの持つ素顔が明かされます!
今年1月に発売されたアルバム
『Whistle』にオリジナルが収録され、三線の音色から始まる「時をこえ」は、沖縄音階の楽曲。おじぃ、おばぁの「昔の話を聞いたのさ」から、HY独特の飾らない言葉で綴られるこの楽曲には、沖縄で生まれ育った彼らが昔から慣れ親しみ受け継いだ“命どぅ宝”(=命こそ宝)という思いが込められています。
そして曲の途中には、沖縄エイサーと外国人コーラスが英語で入っているのも「時をこえ」の特色。「沖縄の歌には、平和についての素晴らしい歌はたくさんあるけれど、英語が入っている曲はないんです。それは今も拒んでいるからかもしれないけれど、争っていたもの同士だからこそ、手を取り合って歌うのが本当の平和に繋がるんじゃないか」と、ライヴでこの曲を歌う前に語りかけるHY。英語のコーラスを入れることで、地元沖縄でも反発が起きるのではないかと危惧したそうですが、沖縄公演でこの思いを語った彼らに向けられたのは、心にじわりと広がる温かな拍手だったとか。戦争を経験したことのない彼らだからこそ、次の世代に繋げていきたい思いが、この曲の中にしっかりと根付いています。
番組はもちろん、7月3日(土)に沖縄で行なわれた伝統的イベント<ピースフルラブ・ロックフェスティバル>に出演した際の、楽曲への思いを語るMCと、オーディエンスからの拍手と共に「時をこえ」がライヴ収録されている
『ACHI SOUND〜HY LOVE SUMMER〜』(8月11日発売)にもぜひ注目を。