イギー・ポップ（Iggy Pop）ではなくイギー・ジャズ？　ロック界のカリスマ、イギーの最新ソロ・アルバムは、なんとジャズ・アルバム！　フランス文学とニューオリンズ・ジャズからインスピレーションを受けて制作されたアルバム『プレリミネール（Preliminaires）』を5月に発表します。

　レコーディングを行なうキッカケとなったのは、フランス人作家ミシェル・ウエルベックを取り上げたドキュメンタリー映画『Last Words』用に楽曲を依頼されたこと。もともとイギー自身はミシェルの小説『ある島の可能性』の大ファンで、“作品を読んでいるときに、俺の心で流れている音楽を作ってみた”とアルバムについて説明しています。

　アルバムでは、イヴ・モンタンの歌唱で知られるシャンソンの名曲「枯葉」をイギーがフランス語で披露しているほか、ボサ・ノヴァの名曲「How Insensitive（邦題：お馬鹿さん）」（アントニオ・カルロス・ジョビン作）のカヴァーやジャジィな新録曲が収められます。

　“いつもより静かでジャズのムードたっぷりの、特にフランス人やフランス語を話す人のために作ったアルバム”とイギーが語る本作。海外盤は5月18日に、日本盤（TOCP-66888　税込2,500円／日本盤ボーナス・トラック予定）は5月13日にそれぞれ発売される予定です。